コロナウイルスの影響で収入が減少した人を対象にした
【緊急小口資金の特例貸付】と【総合支援資金の特例貸付】制度。
初回貸付と再貸付の申請期限が8月末から11月末まで延長になりました!
2つの制度を使うと最大200万円を無利子で借りることが可能になります!
コロナウイルスの影響を受けて経営が厳しいという方は特に利用してほしい
制度の一つです。
そこで、今回は緊急小口資金の特例貸付・総合支援資金の特例貸付制度についてと
再貸付・返済免除の条件などについてまとめました。
・コロナウイルスの影響を受けて経営が厳しい
・利用を検討しているがよくわからない
という方に役立つ内容となっていますのでぜひ参考にしてください!
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
緊急小口資金 特例貸付
緊急小口資金は緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に
少額の貸付を行うという制度です。
主に、休業された方向けの制度ではありますが、
コロナウイルスの影響で収入が減少した場合は、休業していなくても対象になります。
貸付上限額
通常は10万円以内ですが、条件に当てはまる場合は20万円以内になります!
◆世帯に新型コロナウイルス感染症の罹患者等がいるとき
◆世帯に要介護者がいるとき
◆4人以上の世帯
◆世帯に新型コロナウイルス感染症拡大防止策のため、
臨時休校した学校等に通う子の世話をすることが必要となった労働者がいるとき
◆世帯にかぜ症状等新型コロナウイルスに感染した恐れのある
小学校等に通う子の世話を行うことが必要となった労働者がいるとき
◆世帯に個人事業主等がいること等のため、収入減少により生活費が不足するとき
◆上記以外で、休業等による収入減少等で生活費の貸付が必要なとき
上記のいずれかに当てはまる場合は対象になり、申請が可能です!
手続きの流れ
手続きの流れは以下の通りです。
申込書は、お住いの市区町村の社会福祉協議会で入手ができますが、
コロナウイルス感染防止の観点から、原則は郵送でのやりとりになっているため
詳しくは市区町村の社会福祉協議会のホームページまたはお電話で確認してみてください。
また、緊急小口資金は7日前後での振り込みになりますが
申請する人が増えているため、7日以上かかる場合もあります。
必要書類
申請に必要な書類は全部で7つです!
①借入申込書
②借用書
③収入減少状況に関する申立書
④重要事項説明書
⑤住民票(世帯全員)
⑥預金通帳またはキャッシュカードのコピー
⑦本人確認書類のコピー
上記の書類を全て郵送もしくは窓口に提出します。
書類の不備があると、再提出になり時間がかかってしまうので
しっかりと確認してから郵送・提出をしましょう。
また、念のためコピーして控えも作成しておきます。
緊急小口資金の審査通過率
緊急小口資金の審査通過率は平均約97%!
※地域によって多少異なります。全体の平均です。
調べてみても落ちたという方はあまりいませんので
ほぼ通ると思っていいです!が、
もちろん、ごくまれに落ちてしまったという方もいますので
お金が入る前提での行動はあまりしないほうがいいかもしれません。
また、落ちた場合は不承認の理由の開示は行っていないので
問い合わせをしても教えてくれません!
緊急小口資金の返済方法
据置期間:12ヶ月(1年後から返済開始)
償還期間:最長2年
返済額:20万円の借入
1回目~23回目 8,330円
24回目 8,410円
10万円の借入
1回目~23回目 4,160円
24回目 4,320円
返済開始が1年後なので、少し余裕をもって返済計画を立てることが可能です!
問い合わせ先と申請先
◆お問い合わせ先
0120―46―1999(受付時間 平日9:00~17:00)]
◆申請先
お住まいの市区町村 社会福祉協議会
わからない場合はこちらから検索ができます!
申請期限:令和3年11月末日
総合支援資金 特例貸付
次に総合支援金の特例貸付についてです!
総合支援資金とは、コロナウイルスの影響で、収入の減少または失業により
日常生活の維持が困難となっている世帯に
生活再建までの間に必要な生活費の貸付を行うという制度です。
主に、コロナウイルスの影響で失業した方向けの制度ですが
収入の減少があれば対象になります。
貸付上限金額
・二人以上の世帯:月20万円以内
・単線世帯 :月15万円以内
貸付期間は原則3ヶ月以内です!
20万円借入の場合、20万円×3ヶ月=60万円の借入ができます!
手続きの流れ
手続きの流れは、緊急小口資金の特例貸付と同様です。
総合支援金は3週間前後での振り込みになります。
しかし、こちらも利用が増加しているため3週間以上かかる場合もあります。
必要書類
必要な書類は全部で6つです!
①借入申込書
②借用書
③収入減少状況に関する申立書
④住民票(世帯全員)
⑤預金通帳またはキャッシュカードのコピー
⑥本人確認書類のコピー
上記の書類を全て郵送または窓口に提出します。
これも同じく、不備があった場合、再提出になり
時間がかかるのでしっかり確認しましょう。
総合支援資金の審査通過率
総合支援資金の審査通過率は平均で約92%!
※地域によって多少異なります。全体の平均です。
緊急小口資金よりも低いですが、90%を超えているのでほぼ通ると言えます。
こちらについても不承認だった場合の理由の開示はありません。
総合支援資金の返済方法
据置期間:12ヶ月(1年後から返済)
償還期間:最長10年(120回払い)
返済額:45万円借入の場合
1回目~120回目 3,750円
60万円借入の場合
1回目~120回目 5,000円
償還期間が最大10年と長くなっているので、1回の返済金額が
緊急小口資金よりも少ないです。
問い合わせ先と申請先
◆問い合わせ先
0120―46―1999(受付時間 平日9:00~17:00)
◆申請先
お住まいの市区町村 社会福祉協議会
申請期限:令和3年11月末日
総合支援資金の再貸付
緊急小口資金および総合支援資金の特例貸付を利用したけど
生活に困窮しているという場合、生活困窮者自立相談支援機関による支援
と総合支援資金の再貸付が行われます。
総合支援資金の再貸付は、緊急事態宣言の延長等に伴う経済支援策として行われるもので、
新型コロナウイルスの影響で減収・休業あるいは失業された方に対して貸付が行われます。
総合支援資金再貸付の対象者
①令和3年11月末までに緊急小口資金および総合支援資金の貸付が終了すること
②再貸付の申請前に自立相談支援機関による支援を受けること
この2つを満たせば、再貸付の対象になります!
貸付上限額
◆複数人世帯
月20万円以内×3月以内
◆単身世帯
月15万円以内×3月以内
申請期限:令和3年11月末日
これから初回貸付の場合、初回貸付と再貸付で
20万円×6ヶ月=120万円と緊急小口資金の20万円
合わせて最大で140万円。
すでに初回貸付と延長貸付をしている場合
再貸付を利用すると、20万円×9ヵ月=160万円
緊急小口資金の20万円と合わせて最大200万円
を無利子で借入することが可能です!
緊急小口資金・総合支援金の返済免除について
厚生労働省は
『償還時において、なお所得の減少が続く住民税非課税世帯の償還を免除することができることとし、生活に困窮された方の生活にきめ細かに配慮する』
としていて、返済時に所得の減少が続いている場合、返済が免除されます。
返済の免除は、資金種類ごとに行います。
申請できる資金種類は
・緊急小口資金
・総合支援資金の初回貸付分
・総合支援資金の再貸付分です。
※総合支援資金の延長貸付は、受付終了していますので、現在申請はできません。
緊急小口資金の償還免除
令和3年度または令和4年度の住民税非課税を確認できた場合に一括免除されます。
総合支援資金の償還免除
◆初回貸付分
緊急小口資金と同様、令和3年度または4年度のいずれかが住民税非課税である場合に一括免除されます。
◆再貸付分
令和6年度が住民税非課税である場合に一括免除されます。
※出典 償還免除のご案内
住民税が非課税なのか分からないという方は
お住いの市区町村で非課税証明書をとることで確認が可能です!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、緊急小口資金の特例貸付・総合支援資金の特例貸付制度についてと
再貸付・返済免除の条件などについて説明しました!
コロナウイルスの影響で今後も厳しい状態が続くことが予想されます。
だからこそ、利用できる制度は上手に活用することが大切です!
最後までお読みいただきありがとうございました!
自営業・フリーランス・個人事業主でも貸付を受けることができますので、
コロナウイルスの影響で収入が減ってしまった。という方はぜひ
利用を検討してみてください!