近年、企業における環境保護や社会貢献が注目され
「エコなビジネス」サステナブル経営(サステナビリティ経営)が求められています。
それは大企業だけではなく、中小企業も同様です。
そこで、今回は【融機関と連携したサステナビリティ経営促進事業】
をご紹介致します!
・サステナブルってなに?
・具体的に何をしたらいいの?
・資金調達はどうしたらいい?
などのお悩みを解決する内容になっていますので
ご参考になさってください!
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
サステナブルとは
最近、サステナブルという言葉をよく目にするようになりました。
しかし、なにかよくわかってない
という方も多いのではないでしょうか。
サステナブル(Sustainable)は、『持続可能な』という意味で
sustain(持続する)と able(〜できる)
が合わさって出来た言葉です。
ちなみにサステナブルと一緒によく目にする
『SDGs』は、「持続可能な開発目標」という意味です。
2015年から2030年までの長期的な開発の指針で、
「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある
社会の実現を目指しています。
サステナブルの3つの枠組み
サステナビリティには
・環境
・社会
・経済
の3つの枠組みがあります。
一つずつみていきましょう・
環境
地球を持続可能な場所にするためには、環境問題は避けて通れません。
球温暖化が刻一刻と進んでいる中、多くの国は2050年の
カーボンニュートラル(脱炭素社会)実現を目標として、
CO2排出削減のために取り組んでいます。
他にもエネルギーや水、森林伐採、海洋汚染など8テーマに分類されています。
社会
多様な人々が生き生きと働ける社会にすることも必要になります。
製作に携わる人の健康や労働条件などに
配慮した「サステナブルファッション」は
雇用を安定させ、社会をよりよくするための取り組みとされています。
経済
経済の面でサステナビリティを実現するために
経済活動の中心である企業の力が必要です。
また、環境や社会に配慮する取り組みを積極的に行っている業界や
企業に投資を行うことを「サステナブル投資」と言います。
サステナブル経営とは
ステナブル経営(サステナビリティ経営)とは、
企業が自社の短期的な利益だけでなく、地球をはじめとする
環境や社会、経済の観点について配慮した経営のことです。
企業は多くのエネルギーを消費しますが
温室効果ガスの排出が問題になっています。
そこで、どうすれば排出を抑制できるか
他のエネルギーを代替できないかを検討し、
サステナブル(持続可能)なエネルギーに変える
といった考え方や行動が求められています。
サステナブル経営の事例
では、具体的に企業がどのようなサステナブル経営に
取り組んでいるのかを説明致します!
楽天株式会社
楽天株式会社は、2017年にサステナビリティ経営における重要課題を決定しました。
「従業員と共に成長」「持続可能なプラットフォームとサービスの提供」
「グローバルな課題への取り組み」の3つを重点分野として
それぞれの分野で、ダイバーシティや持続可能な
生産と消費、気候変動対策などを実践し、社会への貢献を目指しています。
ユニクロ
ユニクロは、「服のチカラを、社会のチカラに。」を合言葉に
不要になったユニクロ製品を回収
服から服に・服から燃料に・服から素材に
服を支援衣料に再利用する取り組みなどを通して
サステナブルな活動を推進しています。
エーザイ株式会社
エーザイと言えば、医薬品の提供ですが
その他にも、医薬品アクセス向上・地域医療へのソリューション提供などを通し
世界の医療・ケアの格差の解消に取り組んでいます。
また、国内グループのCO2排出量を2020年度までに2005年度比で23%削減する
2020年度までに女性管理職比率10%を目指すなど
7つのサステナブル経営の目標達成を目指しています。
コニカミノルタ株式会社
コニカミノルタでは、オンデマンド生産で顧客の業務プロセスのエネルギーや
CO2を削減、生産活動での省エネ・温暖化防止など
5つをサステナビリティ経営の重要課題と定め、
事業と社内活動の両方において取り組みを行っています。
スターバックス コーヒー ジャパン株式会社
世界最大のコーヒーチェーン店のスターバックスは
コーヒー栽培や文化、地域社会において
コーヒー豆のかすなどのリサイクルや、
日本の伝統技術を活かした商品の製造・販売など
サステナビリティに対する取り組みを行っています。
また、コーヒー豆は、フェアトレード認証を
受けたものを調達し使用していて、生産者への支援も実施しています。
株式会社大林組
日本の大手ゼネコン会社の大林組は
具体的なアクションプランとKPIを設定し
地域・社会・人のサステナビリティの実現に向けて取り組みを推進しています。
サステナブル経営のメリット
サステナブル経営には様々なメリットがあります。
一つずつご紹介致します!
企業価値が向上する
冒頭でもお伝えした通り
近年、企業における環境保護や社会貢献が注目されています。
そのため、これらの問題に積極的に取り組む企業は
イメージアップにも繋がります。
また、企業価値が高くなれば、優秀な人材の採用も期待できます。
事業の成長につながる
サステナブル経営への課題に取り組むにあたり
発生した課題を解決するため、新しい分野を開拓や
新しい技術やサービスの開発に繋がることもあります。
従業員の満足度向上につながる
サステナビリティ経営に取り組み、従業員が働きやすい環境を作る
ことができれば、従業員の満足度向上にも繋がります。
また、環境問題や社会問題を意識した企業で働くことで、
従業員が社会に貢献していると自覚し、より仕事に対して
やりがいも感じられるようになります。
費用がかかりそうだな…
金融機関と連携したサステナビリティ経営促進事業
東京都は、都内中堅・中小企業の経営をサステナビリティに配慮したものへと
転換を促すため、連携金融機関が取り扱うサステナビリティ・リンク・ローンの
実行にあたり、必要となる費用の一部を支援します。
補助金の対象となる経費
中堅・中小企業がSLL調達の際に受ける各種コンサルティング業務等、
または第三者機関による外部評価業務等
連携金融機関がフレームワークを策定する際に受ける外部評価業務等
補助金限度額
都が必要と認めた補助対象経費の50%
補助上限:100万円
補助金申請方法
申請書類及び関係書類をJグランツによる電子申請または郵送
連携金融機関募集
「サステナブルファイナンス活性化に向けた連携協定」を締結する金融機関を募集します。
募集期間:令和4年4月28日~令和4年12月28日
連携金融機関
・株式会社みずほ銀行(令和4年5月31日締結)
・株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ及び株式会社きらぼし銀行
(令和4年10月6日締結)
まとめ
今回は、【融機関と連携したサステナビリティ経営促進事業】
をご紹介しました。
近年、企業における環境保護や社会貢献が注目され
「エコなビジネス」サステナブル経営(サステナビリティ経営)が求められて
・企業価値が向上する
・事業の成長につながる
・従業員の満足度向上につながる
などのメリットがあります!
【融機関と連携したサステナビリティ経営促進事業】
を活用し、サステナブル経営に取り組んでみては
いかがでしょうか。