地球温暖化が深刻な今、二酸化炭素の排出量を減らすことが大切です。
二酸化炭素を減らす取り組みとして、電気自動車などが注目を集めています。
カーシェアリング・レンタカー用の電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)を導入する方に対して、費用の一部を助成する補助金制度があります!
今回は、カーシェアリング事業、カーシェア等ZEV化促進事業(カーシェア・レンタカー)について解説していきます!
ぜひ参考にしてください!
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
地球温暖化のメカニズム
現在、地球の平均気温は14℃前後です。
しかし、もし大気中に水蒸気・二酸化炭素・メタンなどの温室効果ガスがないとすると、
マイナス19℃くらいになります。
太陽から地球に降り注ぐ光は、地球の地面を暖め、その地表から放射される熱を温室効果ガスが吸収し大気を暖めてしまいます。
近年、産業活動が活発になり、二酸化炭素・メタン、さらにはフロン類などの温室効果ガスが大量に排出されています。
これにより、大気中の濃度が高まり熱の吸収が増えました。
その結果、気温が上昇し始めています。
これが地球温暖化です。
地球温暖化を止めるため、二酸化炭素の排出量を減らそうという動きが世界中で起こっています。
乗用車からのC02排出量は全体の1割
日本のCO2排出量の約2割が運輸部門からの排出です。
その約9割を自動車からの排出が占めています。
乗用車とトラック等の排出は6:4の割合ですので、乗用車からの排出量は日本の全体の排出量の約1割に相当します。
エコドライブによって、10%以上のCO2削減できる
車の効率的な使い方のなかで、比較的取り組みやすいものとしては、
実際に車を運転するときに少ない燃料で走行させるエコドライブがあります。
エコドライブの普及啓発のために、警察庁、経済産業省、国土交通省および環境省を関係省庁とするエコドライブ普及連絡会が、「エコドライブ10のすすめ」を策定しています。
10項目のうち、走行時の主な行為についてエコドライブを実施すると、燃費 [km/l] が15%程度改善すると見込まれています。
これは、走行距離あたりのCO2排出量 [g-CO2/km] に換算すると約13%削減となります。なお、自家用乗用車(自家用軽乗用車を含む)の走行距離あたりのCO2排出量の2010年の平均値は249 [g-CO2/km] です。
カーシェアリング事業
節約志向や若者の車離れにより、車の購入からレンタルに意識が向きつつある風潮があります。
そして車のレンタルの中でも、カーシェアリングの方法も普及してきています。
この車の共同使用の需要が高まってきている中、カーシェアリングに参入したいと考える人も増えてきています。
一方でカーシェアリングビジネスは、ただ貸出可能な車があれば、必ず開業できるほど単純な業務ではありません。
準備するべきもの
カーシェアリングを始めるにあたり、
準備するべきものがいくつかありますので紹介していきます!
- レンタカー許可(自家用自動車有償貸渡許可)
カーシェアだけの許可というものは存在しておらず、
レンタカー許可のオプションのような位置づけになっています!
用意するべきものは他にも、
- カーシェアリングに使用する自動車の車名及び型式
- 自動車の保管場所の所在地・配置図
- 保管場所を管理する事務所の所在地
- 会員規約 or 契約書
- 「貸渡人を自動車の使用者として行う自家用自動車の貸渡し(レンタカー)の取り扱いについて」2.(5)②に規定する場合のアイドリングストップ励行等エコドライブ研修・啓蒙計画
そして、下記2点を個人として用意するのが困難と言われていました。
- IT等の活用により行う車両の貸渡し状況・環境状況等車両の状況の把握状況
- 車両・エンジンキー等の管理・貸出方法
↓2点を揃えるためには、
従来にないカーシェアリング導入事例
カーシェアリングの導入事例をご紹介いたします!
集合住宅のカーシェアリング
都心部では、駐車場のない少しでも安いマンションなどをはじめとした、集合住宅の需要も増えてきています。
しかし住人にとっては、全く車の必要性がないわけではありません。
このような状況で、集合住宅オーナーや管理会社がカーシェアリングを導入して、集客につなげようとする動きもあります。
地方自治体による導入
今地方自治体には、職員が利用する公用車としてカーシェアリングを導入するところが増えてきている傾向もみられます。
そして平日は職員が利用する一方で、土日祝日は一般市民の利用も可能としています。
地方自治体と住民、そしてカーシェアリング提供会社、3者へメリットがあります!
ガソリンスタンドによる導入
現在では、電気自動車の普及により、ガソリンスタンドの経営も容易ではない時代です。。
この状況でカーシェアリングに参入するガソリンスタンドも増えています。
ガソリンスタンドでのカーシェアリングでは、ガソリン割引制度などを実施しているところもあります!
整備をできるスタッフが基本的に常勤するところも、顧客にとっては便利な点といえるでしょう。
カーシェア等ZEV化促進事業
自動車から排出される二酸化炭素の削減を図るため、
カーシェアリング・レンタカー用の電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)を導入する方に対して、費用の一部が助成されます。
助成対象者
- 東京都内に事務所・事業所を有する法人・個人事業主
- 東京都内の区市町村
- 道路運送法におけるカーシェアリング事業者 or レンタカー事業者
- 上記との間で助成対象車両に係るリース契約を締結しているリース事業者
助成対象自動車
要件は下記の通りです。
- 初度登録された日において、経済産業省のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金の対象車両になっていること
- 初度登録日から申請受付までの期間が1年以内であること
- 車検証における「使用の本拠の位置」が東京都内であること
- カーシェアリング事業またはレンタカー事業用の車両(「わ」ナンバー)であること
助成金額
車両本体購入価格のうち、下記が上限となります。
電気自動車(EV) | 60万円 |
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電気自動車(EV) | 60万円 |
燃料電池自動車(FCV) | 200万円 |
稼働状況の報告
本助成金では、交付決定を受けた日の属する年度から起算して4か年度にわたって助成対象車両の当該各年度の稼働状況等について、翌年度の6月末日までに使用状況報告書の提出が必要です。
- 国土交通省関東運輸局東京運輸支局に提出した当該年度の貸渡実績報告書
- 国土交通省関東運輸局東京運輸支局に提出した当該年度の事務所別配置車両数一覧表
- 該当事業や助成対象車両の貸渡料金がわかるホームページ等の写し
申請締め切り
オンライン申請:令和5年2月28日(火) 17:00 必着
郵送申請:令和5年2月28日(火) 17:00 必着
※オンライン申請時の受領日は、申請日の翌日。
最後に
地球温暖化を止めるためには、二酸化炭素の排出量を減らしていくことが必要です。
日本全体の二酸化炭素排出量の約1割は乗用車から排出されています。
エコな車を利用したり、エコな車をシェアすることで、
少しでも地球温暖化を抑えることに役立てられるでしょう!
カーシェアリング事業は、近年注目を集めている事業です!
この機会にカーシェアリング事業で助成金の利用を検討してみませんか?