以前ご紹介した、国の4大補助金と呼ばれる
●事業再構築補助金
●ものづくり補助金
●小規模事業者持続化給付金
●IT導入補助金
この、4大補助金に新しく
【デジタル枠】【グリーン枠】【インボイス枠】
の3枠が追加されることが決定しました!
※4つの補助金すべてに3枠が追加されたわけではありません。
そこで本記事では、
【デジタル枠】【グリーン枠】【インボイス枠】の
3枠について詳しくご紹介致します!
ぜひ、お役立てください!
以前の記事はこちら↓
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
4大補助金について
まず、新枠の説明の前に【4大補助金】について簡単に説明します!
①事業再構築補助金
事業再構築補助金は、新型コロナウイルスの影響が長期化する中
ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために
中小企業等の事業再構築を支援して日本経済の構造転換を促すことが目的です。
新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換、又は事業再編という
思い切った事業再構築に意欲がある中小企業等の挑戦が支援されます!
②ものづくり補助金
ものづくり補助金は以下のことを目的にしています。
・新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、生産性向上に取り組む
中小企業・小規模事業者を支援し、将来の成長を下支えします。
・ そのため、中小企業・小規模事業者の設備投資、IT導入、販路開拓を支援
する中小企業生産性革命推進事業について、現行の通常枠の一部見直しと
新たな特別枠を創設し、成長投資の加速化と事業環境変化への対応を支援します。
・ 加えて、事業承継・引継ぎ補助金を新たに追加し、中小企業の生産性向上
や円滑な事業承継・引継ぎを一層強力に推進します。
③小規模事業者持続化補助金
持続化補助金は、小規模事業者が行う販路開拓や生産性向上の
取り組みに必要な経費の一部を支援する制度です。
小規模事業者などが経営計画を作成して取り組む、ポストコロナを踏まえた
新たなビジネスやサービズ、生産プロセスの導入などの取り組み、その対策に必要な感染防止対策への投資を支援します。
④IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の
自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、
業務効率化・売上アップをサポートすることが目的です。
3つの新しい枠【グリーン・デジタル分野の投資に活用できる補助金】について
では、ここから本題の
【デジタル枠】【グリーン枠】【インボイス枠】
3つの新しい枠について説明します!
グリーン社会の実現とデジタル改革に向け
グリーンやデジタルなど新分野への展開や生産性向上につながる
取り組みを行う中小企業への支援策が盛り込まれました。
出典:中小企業グリーン・デジタル投資加速化パッケージのご案内
一つずつ見ていきます!
事業再構築補助金【グリーン成長枠】
新たに「グリーン成長枠」を設けて、中小事業者等のチャレンジを支援します。
グリーン成長戦略「実行計画」14分野に掲げられた
課題の解決につながる取り組みが補助対象となっています。
対象の事業者
①事業再構築指針に沿った事業計画を認定経営革新等支援機関と策定すること
(補助額3,000万円超は金融機関も必須)
②補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均5.0%以上増加又は
従業員一人当たり付加価値額の年率平均5.0%以上増加の達成を見込む事業計画を策定すること(※通常はそれぞれ年率平均3.0%以上増加)
③グリーン成長戦略「実行計画」14分野に掲げられた課題の解決に資する取組として記載があるものに該当し、2年以上の研究開発・技術開発又は従業員の一定割合以上に対する人材育成をあわせて行うこと
補助上限・補助率
●補助上限:中小1億円・中堅1.5億円
●補助率 :中小 1/2・中堅 1/3
具体例
出典:中小企業グリーン・デジタル投資加速化パッケージのご案内
事業再構築補助金【グリーン成長枠】のポイント
☑売上高減少要件を撤廃
⇒売上高10%減少要件がなくなりました。
☑ グリーン成長戦略「実行計画」14分野に掲げられた課題の解決に資する取組が対象
⇒先程も説明しましたが、以下の14分野に関わる取り組みが対象です!
問い合わせ先
中小企業庁 経営支援部 技術・経営革新課
03-3501-1816
ものづくり補助金【グリーン枠】
「グリーン枠」を創設し、革新的製品・サービス開発または
生産プロセスの改善に必要な設備投資等を支援します。
対象事業者
【基本要件】
次の要件を全て満たす3~5年の事業計画を策定していること。
①事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加させること。
②給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させること。
③事業場内最低賃金 (事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にすること。
【追加要件】
④3~5年の事業計画期間内に、事業場単位での炭素生産性を年率平均1%以上増加させること。
※労働生産性と炭素生産性向上のいずれも必要であり、生産プロセスやサービス提供方法の改善を伴わない設備更新(例:既存機械装置をエネルギー効率の高い機械装置に入れ替えることのみを目的とした事業計画である場合等)は支援対象とはならない。
⑤これまでの温室効果ガス排出削減に向けた詳細な取組状況がわかる書面を提出すること。
補助上限・補助率
●補助上限: 最大2,000万円
●補助率: 2/3
具体例
ものづくり補助金【グリーン枠のポイント】
☑補助率の引き上げ
⇒2/3へ引き上げられました。
☑追加要件の詳細は不明
⇒詳細はわかっていないので、こまめな確認をおすすめします。
問い合わせ先
中小企業庁 経営支援部 技術・経営革新課
03-3501-1816
ものづくり補助金【デジタル枠】
DX(デジタル・トランスフォーメーション)に関する革新的な製品・サービスの開発や
デジタル技術を活用した生産プロセス・サービス提供方法の改善等を支援します。
対象事業者
【基本要件】
次の要件を全て満たす3~5年の事業計画を策定していること。
①事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加させること。
②給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させること。
③事業場内最低賃金 (事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にすること。
【追加要件】
④DXに関する革新的な製品・サービスの開発やデジタル技術を活用した
生産プロセス・サービス提供方法の改善などを行う事業計画を策定していること。
⑤経済産業省が公開する「DX推進指標」を活用して
DX促進に向けた現状や課題に対する認識を共有するなどの自己診断を実施するとともに自己診断結果を独立行政法人情報処理推進機構(IPA)に提出すること。
補助上限・補助率
●補助上限: 最大1,200万円
●補助率: 2/3
具体例
ものづくり補助金【デジタル枠のポイント】
☑補助率の引き上げ
⇒2/3へ引き上げられました。
☑追加要件の詳細は不明
⇒詳細はわかっていないので、こまめな確認をおすすめします。
問い合わせ先
中小企業庁 経営支援部 技術・経営革新課
03-3501-1816
補正予算案は、グリーン枠と同様です。
IT導入補助金
令和5年10月1日から、消費税の仕入税額控除の方式が適格請求書等保存方式になる
【インボイス制度】が開始となります。
インボイス制度に対応するために必要なITツール・ハードウェアが補助対象となります。
補助上限・補助率
●ITツール: 補助上限 350万円 補助率 2/3~3/4
●PC、タブレット:補助上限 10万円 補助率 1/2
●レジ:補助上限 20万円 補助率 1/2
IT補助金のポイント
☑補助率の引き上げ
⇒補助率が3/4と引き上げられました!
☑クラウド利用料の補助
⇒2年分のクラウド利用料が補助されます。
☑ハード購入補助
⇒パソコンやタブレットなどハードウェアの購入も対象となりました。
小規模事業者持続化補助金 【インボイス枠】
インボイス発行行事業者に転換する場合の環境変化への対応を支援する
特別枠を創設し、 上限額を引き上げます。
補助上限・補助率
●補助上限:100 万円
●補助率:2/3
まとめ
今回は、新たに創設された
【デジタル枠】【グリーン枠】【インボイス枠】
についてご紹介しました!
特別枠を新設し、促進するということは、国が進めたいことなので、今後益々、デジタル化やグリーン社会に向けた動きは強くなると考えられます。
また、特別枠では、補助率や上限額の引き上げなどが行われるので
通常よりも手厚い支援を受けることができます。
ぜひ補助金を上手に活用し、経営革新にお役立てください!
スケジュールなど詳細は明らかになっていませんが
募集が開始されると、申込みが集中することが予想されますので
今からできる範囲で準備しておいた方が有利になります!
しかし、補助金は複雑で
・そもそも自分は該当しているのか
・なにから準備したらいいのか
・書類はどうやって作成するのか
などわからないことが多いという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
後回しにしていたら終わっていた…ということにならないように
不安なことがあればお気軽にご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。