会社のお金の残高や支払いにヒヤヒヤしたことはありませんか?
一度でもその経験がある方、そのまま行くと
たとえ黒字でも倒産してしまうかもしれません
会社は「お金にはじまりお金で終わる」
つまり、お金が底をつきてしまうと、
黒字であっても経営を保つことができず、会社が倒産してしまいます。
そんな当たり前のことがわかっていても
安心して会社経営できるお金の流れを作ることは困難です。
今日はそんな資金繰りに悩みを抱える企業に向けて
「キャッシュフロー(会社のお金の流れ)を改善するための究極の方法」
をお伝えいたします。
ケガの処置は早めに行う方が良いように、
資金繰りも早めに対処しないと
改善に時間がかかったり、場合によっては廃業倒産となってしまいますので、
改善方法を知って、積極的に生かしていきましょう!
キャッシュフローとは?
会社経営でいうところのキャッシュフローとは、
お金の流れ。つまりお金の入りと出を意味します。
お金の入りより出が少ないとキャッシュフローがプラス。
お金の入りより出が多いとキャッシュフローがマイナス。
会計上の「収入ー費用」で計算される利益(損失)とは異なります。
大切なことは、キャッシュフローがプラスの経営。
キャッシュフロー重視の経営です。
つまりお金のプラスを常に意識する経営スタイルのことです。
会社経営においてもっとも重要なキャッシュフローに注目しましょう。
キャッシュフローが悪化する要因
キャッシュフローが悪くなる要因には、どんなものがあるのでしょうか?
キャッシュフローの悪化要因は、「キャッシュの入り減少」と「キャッシュの支出増加」に大別されます。
キャッシュの入り減少には、次のようなことが挙げられます。
【キャッシュの入り減少】
✔ 売上の減少
✔ 売掛債権の未回収
✔ 不良資産の保有
また、キャッシュの支出増加には、次のようなことが挙げられます。
【キャッシュの支出増加】
✔ 費用の増加
✔ 過剰な設備投資
✔ 買掛債務の支払い
✔ 過剰在庫の保有
✔ 前払金や仮払金の増加
✔ 借入の早期返済
キャッシュフローは、充分な利益を確保している場合でも悪化することがあります。
例えば、販売する商品・サービスの売れ行きが良くなり、
事業拡大のための仕入や設備投資が必要となり、お金に余裕がなくなった場合を見てみましょう。
商品・サービスの支払いは、一般のお客様が買い物をする時の現金払いと違い
掛け取引(期間内の取引金額をまとめて後払いで精算)が一般的です。
よって、売上代金が入金されるまでのお金の流れがとてもに重要になります。
充分なお金がある場合は問題ありませんが、資金に余裕がない場合は、
売上代金を回収する前に、様々な経費の支払いが追いつかなくなり、会計上利益が出ていたとしても倒産に至る場合があります。
これを俗に「黒字倒産」と呼びます。
キャッシュフローの改善法7選
キャッシュフローを改善するには、いくつかの方法があります。
ここでは、キャッシュフローの改善方法について、確認していきましょう。
①まずはここから
キャッシュフローを改善するために、まずは「資金繰り表」を作成しましょう。
資金繰り表を作成しお金の流れを把握することで、
キャッシュフロー悪化の兆候にいち早く気が付くことができ、
手元の現金が足りなくなる資金ショートを防げます。
資金繰り表は、エクセルなどでも作成できますが、
会計ソフトなどについている資金繰り機能を活用したり、
無料のソフトを活用するのもひとつの手です。
②コレの交渉をしよう
次に入金日と支払日の交渉です。
キャッシュフローを改善する上では、「キャッシュの入り(入金)」を可能な限り早くし、
「キャッシュ支出(支払い)」を可能な限り遅くすることが大切です。
商品・サービスを販売するとき、
売掛金の入金期日・・・可能な限り早めるように交渉
また、仕入れ代金等の支払条件については、
支払期日・・・可能な限り遅くするように交渉
これらの交渉を行いましょう。
一時的に取引のしずらさを感じるかもしれませんが、
倒産させてしまえば、取引先やお客様に、
より迷惑をかけてしまい、元も子もありません。
③利益率を上げる鉄則
利益率を上げるための鉄則は、原価の見直しです。
原価の見直しを行い利益を上げて手元に残るキャッシュを増加させることは、
キャッシュフロー改善の一番の近道です。
売上向上のためにまずは営業活動を強化しつつ、
利益向上のための原価・経費の削減などを見直し、キャッシュフローの改善に努めましょう。
④今日からできること
今日からすぐに取り掛かれることとして、とても大切なことは経費を減らすことです。
経費を節約することも、キャッシュフロー改善の上で重要な項目です。
ちょっとした経費も積み重ねれば大きくなります。
会議費で使っていたコーヒー代。無くても困らないウォーターサーバーなど置いていませんか?
無いと会社経営が成り立たないもの以外は、一度、見直しましょう。
また、会社の経営は、商品などの仕入をはじめとして
人件費や家賃、水道光熱費などさまざまな経費が発生します。
これらの経費については、
①人件費や家賃などのように売上の増減に関係なく発生する固定費
②仕入のように売上の増減によって発生額が変動する変動費
であるのかを把握する必要があります。
経費の中でも①固定費に当たる部分を削減すれば、毎月の支払額が下がるため、
効果的にキャッシュフローを改善することができます。
⑤すぐに売却するべき2つのもの
会社で塩漬けにされている売れる見込みが無い在庫(不良在庫)、
なんらかの理由で使用や稼働を停止している資産(遊休資産)はありませんでしょうか。
不良在庫と遊休資産の2つはどちらも、処分するために売却する際の金額が、買ったときの金額を下回る場合も多く、損失となってしまいます。
そのため、不良在庫や遊休資産の売却をためらう経営者は少なくありません。
しかし、不良在庫・遊休資産は売却しなければ現金を生みません。
短期的に見れば損失であっても、キャッシュフロー改善の観点からは早期に売却して現金化することが大切です。
⑥クレカを使えばキャッシュフローが改善できる!?
会社のお金の流れを良くする考えの上では、現金が出ていくことはできるだけ遅らせるのが重要です。
事業用のクレジットカードを活用することによって、取引先への支払の交渉を行うことなく現金が出ていくのを遅らせることができます。
また、カードの種類によってはポイントが貯まるものもあり、現金支払いよりもお得になる場合が多々あります。
上手に活用していきましょう。
⑦急いでいる時はコレ!
長期的なお金の流れを安定させる為や、設備投資などにより、まとまったお金が必要な場合、金融機関からの融資を受けることも有効な選択肢の一つです。
融資を受けるには、民間の銀行や日本政策金融公庫、地方自治体の制度融資などがあります。
中でも、日本政策金融公庫や自治体の制度融資では、
中小企業や小規模事業者のサポートを目的としており、
民間の銀行と比較して審査が通りやすく、金利が低めに設定されているなどのメリットがあります。
【必読】究極のキャッシュフロー改善方法
究極のキャッシュフロー改善方法は『補助金・助成金』です。
補助金・助成金は、返さなくて良い貰えるお金なのです。
そんな補助金・助成金のメリットデメリットと、なぜ、究極のキャッシュフロー改善方法なのかをご説明いたします。
まとめ
今回は、会社の経営を良くする究極の方法、
キャッシュフロー改善法をお届けいたしました。
補助金は、モノや人(雇用)で使え
返さなくて良い、貰えるお金です。
場合によっては、金利優遇のある融資などを活用するのもおススメです。
経営努力を行っていても、様々な問題が起こる会社経営。
キャッシュフローを改善することで、より安定した経営を続けていきましょう。