近年、さまざまな分野で「DX」が注目されています。
働き方改革による長時間労働の見直しやコロナ禍によるリモートワークの普及、
さらに既存ITシステムの老朽化が深刻になる「2025年の崖」といった社会背景から、
DXの推進は多くの企業にとって必須の課題となっています。
しかし、現状ではDXは思うように進んでいません。
内閣府の資料(「令和3年経済財政白書」第2章第2節)によると、
大企業(従業員500名以上)ではDXに部分的にでも取り組んでいる割合が7割弱
中小企業でDXに取り組んでいる割合は1割弱と、極めて少ない状況です。
今回の記事では
(1)デジタル化に向けて、中小企業がよくある悩みを記載した後に
(2)「みらデジ」という無料で中小企業が相談できるサポートを紹介します。
(3)そして、最後に12月22日(木)まで申し込み可能な
「IT導入補助金」についても少し触れようと思います。
DXってなに?
DX(Digital Transformation|デジタルトランスフォーメーション)についてわかりやすく解説します。
直訳すると「デジタル変革」という意味になります。
また、DXは本来、ビジネス領域に限った言葉ではなく、デジタル技術を社会に浸透させて人々の生活をより良いものへと変革することを指す、より広い意味を持っています。
厳密には、以下①②を経て、DXが実現できるということになります。
①デジタイゼーション | アナログ情報をデジタル化する ※一部分 |
---|---|
②デジタライゼーション | プロセス全体もデジタル化する ※全域的 |
③デジタルトランスフォーメーション | 最終結果として社会的な影響を生み出す |
この①~③をわかりやすく例えたのが以下の図です。
出典:株式会社モンスターラボ> DX> DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
中小企業のデジタル化が進まない5つの理由
その気持ち、わかりますよ。
よくある悩み5つと、そのすべてを解決してくれる「みらデジ」というサポートについて順番に紹介していきますね!
(1)デジタル化への理解不足
(2)IT技術の導入効果が不透明
2つ目は、特に中小企業ではIoT技術の導入効果が不透明だと感じる企業が多い点です。
この背景には、IoTを深く理解し、導入を主導する人材が中小企業には少ないという問題があります。
また、コミュニケーションを円滑にするICTの活用においても、
現場レベルでは取引先と電話やファックスでやり取りすることが慣習となっており、
ICT活用が進まないケースもよく見られます。
(3)運用・導入ノウハウ・人材不足
3つ目は、デジタル化に必要なICT・IoTの運用・導入のノウハウ・人材不足です。
これらはDXの基盤となる技術でもあるため、ICT・IoTを導入できなければ、デジタル化の先にあるDXも達成できません。
また、社内にデジタル人材が不足しているために、運用・導入に向けて人材のリソースを割けないことも原因として挙げられます。
(4)コストの負担が大きくなってしまう
5つ目は、IT投資にかけられる予算が限られているため、デジタル化を進めにくい点です。
大企業に比べ、中小企業は人手に頼って業務を進めていることが多く、ITシステムを導入する際の障壁が高い傾向があります。
また多くの中小企業にとって、ICTやIoT導入のためにまとまった資金を用意することは難しく、こうしたコスト負担が足かせとなりデジタル化が進んでいません。
(5)デジタル化のイメージができていない
5つ目の理由として、社内でデジタル化を進めることへのイメージがわかないという現状があります。
原因として、デジタル化の具体的な事例を把握していないことが考えられます。
まずは、デジタル化によって何ができるようになるのか知り、具体的な効果のイメージを持ちましょう。
そこで中小企業のデジタル化を後押ししてくれるサポート「みらデジ」について
詳しく、ご紹介していきます。
ぜひ参考にしてください!
みらデジ 概要
みらデジとは、2022年7月にオープンしたデジタル化支援ポータルサイトです。
中小企業・小規模事業者のデジタル化に関する、いろいろな悩みにワンストップでお応えする「総合相談窓口」です。
■相談料無料!
■簡単3ステップ
①まずは何が課題なのか経営状態をチェック!
②課題に向けた専門家によるリモート相談
③経営課題解決に向けてサポート
サービス利用 対象者
中小企業の経営者
〇デジタル化に向けて何をすればよいのかわからない
〇自社の課題が何かわからない
〇課題に対して何から始めたらよいかわからない
そんな方が対象です。
同じ地域・同じ業種の、他企業の取り組み状況とも比較できる
「みらデジ経営チェック」のなかで、とくに事業者の方に好評なのが
「同地域・同業種」のデジタル化の進捗状況が分かる機能です。
同地域・同業種の企業の会計ソフト・WEBサイト・電子商取引・RPAなどの導入率がパーセントで表示され、「競合他社がどのくらいデジタル化を進めているか」を知ることができます。
自社のデジタル化が遅れていることを気にしている事業者の方には、ぜひ確認していただきたいと思います。
「みらデジ経営チェック」にかかる時間は、5分~10分ほど。利用者登録しなくても、また何度でもチェックを行うことができますから、お気軽にお試しください。
相談内容例
- 会社経営に漠然とした不安を感じるが、現在の課題がなにかわからない。
- 今後自身の会社に必要なものを知りたい。
- 会社のデジタル化といっても、何からはじめればいいかわからない。
- 会社のデジタル化をしたいが、コスト面・人材面の理由などからデジタル化を進められない。
- 最近よく聞くDXとはなにか知りたい。
活用好事例2つ(みらデジの上手な活用ケース)
(1)島田掛川信用金庫
出典:みらデジ公式ホームページ >支援機関のみなさまへ「みらデジの上手な活用ケース」①
地域のDX推進を重要課題と定め、
経営の旗振りのもと職員自らもDX知識を習得。
8つの市町と協定を結び、地域中小企業のDX推進を支援
(2)『まきのはら「みらデジ」体験会』開催(島田掛川信用金庫主催)
出典:みらデジ公式ホームページ >支援機関のみなさまへ「みらデジの上手な活用ケース」②
島田掛川信用金庫主催
『まきのはら「みらデジ」体験会』開催
「みらデジ経営チェック」で、自社の現状と課題を確認!
2022年9月22日には牧之原市の榛原支店にて、島田掛川信用金庫と牧之原市役所、牧之原市商工会が地域の中小企業に参加を呼びかけ『まきのはら「みらデジ」体験会』を開催いただきました。
リモート相談も可能
気になった方は事前にチェックしてみてください。
お問い合わせ窓口
令和3年度 事業環境変化対応型支援事業
(デジタル化診断事業) みらデジ事務局
03-6262-6712
携帯電話・PHSからもご利用いただけます。
受付時間:毎日9:00~17:00(日・祝・年末年始除く)
IT導入補助金2022 紹介
補助金コンシュルジュでも過去にたくさん紹介してきた「IT導入補助金2022」
その中でも「セキュリティ対策推進枠」が最終申請の情報解禁したのでご紹介します。
直近の締め切りは5次締切が12月22日(木)予定ですが
最終締切が7次締切で来年、2023年2月16日(木)予定です。
セキュリティ対策推進枠とは簡単にいうと以下です。
中小企業・小規模事業者等のみなさまがサイバーインシデントが原因で事業継続が困難となる事態を回避するとともに、サイバー攻撃被害が供給制約や価格高騰を潜在的に引き起こすリスクや生産性向上を阻害するリスクを低減していただく事を目的としています。
■サービス利用料の1/2以内、最大100万円を補助
■サービス利用料最大2年分補助
これらの補助金制度が来年2023年2月16日(木)終了を予定しています。
デジタル化を進めるにあたって、しっかり外部からの攻撃(サイバー攻撃)からも
自社を守っていく必要があります。
まとめ
今回の記事では、
中小企業が抱えるよくあるデジタル化の悩み
そして、それを解決しくれる「みらデジ」ぜひご利用してみてください!
最後に補助金の情報も簡単にお伝えしました。
Instagramの方でも日々発信しております。
忙しい方向けに要点だけパパっとまとめた投稿になってます。
ブログはより詳細に説明していますので
ぜひ合わせてご利用ください。
1つ目は、経営者層のデジタル化への理解が不足している点です。
経済産業省の平成30年「※DXレポート」によると、
企業における経営層・各部門・人材等の課題として「会社の中にシステムに精通した人やプロジェクト・マネジメントできる人材が不足している」と言われており、
経営者の理解不足が深刻な問題であることがわかります。
出典:経済産業省 「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」