事業の継続・成長には従業員のスキルアップが重要です。
しかし、予算不足などでなかなか実施できない
という企業も、中小企業では少なくありません。
そこで、今回は東京都の社内型・民間派遣型スキルアップ助成金
をご紹介致します!
この助成金は比較的、申請が簡単で人気の助成金です。
ぜひ、お役立てください!
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
社内型・民間派遣型スキルアップ助成金とは
中小企業又は中小企業の団体が実施する短時間の職業訓練に必要な経費の
一部を助成することにより、企業における従業員の職業能力の開発、
向上を促進することが目的の助成金となっています。
申請対象者
・中小企業(個人事業主も含む)
※みなし大企業を除きます。
・団体
●社団法人(一般・公益)、財団法人(一般・公益)、企業組合など
団体構成員の2/3以上が中小企業であること
・事業協同組合 ・事業協同小組合 ・信用協同組合
・協同組合連合会 ・企業組合 ・協業組合
・商工組合 ・商工組合連合会 ・一般社団法人
・一般財団法人 ・公益社団法人 ・公益財団法人
●任意団体
代表者が置かれ、事務局の組織が整備されていること等
●共同事業主
協定書等に、団体を構成する全ての事業主の代表者が記名押印していること
申請要件
要件は以下の通りです!
①都内に本社又は主たる事業所(支店・営業所等)の登記があること
個人事業主にあっては都内の税務署へ開業届出をしていること、任意団体にあっては事務局の所在地が都内であること、共同事業主にあっては代表事業主の本社又は主たる事業所の登記が都内にあること
②訓練に要する経費を受講者に負担させていないこと
③訓練を通常の勤務時間内に行い通常の賃金を支払っていること。やむを得ず通常の勤務時間外に訓練を行う場合には割増賃金を支払っていること
④助成を受けようとする訓練について国又は地方公共団体から助成を受けておらず、今後受ける予定もないこと
⑤過去5年間に重大な法令違反等がないこと
※法令違反により罰則を受けた場合や脱税により重加算税が課された場合などをいいます。
⑥都税の未納付がないこと
⑦風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
接客業務受託営業及びこれらに類する事業を行っていないこと
⑧暴力団に該当しないこと
⑨代表者、役員又は使用人その他の従業員若しくは構成員に暴力団員等に該当
する者がいないこと
⑩過去に偽りその他不正の手段等により交付決定の取消し、助成金の返還等が無いこと
対象の訓練
・受講者の職務に必要となる専門的な技能・知識の習得・向上又は専門的な資格の取得を目的とすること。
・集合して行われ、通常の業務と区別できるOFF-JTの訓練であること。
出典:募集要項
・交付決定日から令和5年3月31日までの間に訓練を開始し、終了すること。
・各コースごとに、以下の要件を満たすこと。
出典:TOKYOはたらくネット 社内型スキルアップ助成金・民間派遣型スキルアップ助成金
社内型
・セールススタッフの能力向上
・プログラミング基礎研修(映像システム開発)
・品質管理・検査手法研修など
民間派遣型
・管理職のリーダーシップ研修
・情報システム構築研修
・6第一種衛生管理者免許試験対策講座など
対象外の訓練
●助成対象経費
・受講料等(受講料・教科書・教材費)
●対象外経費
・訓練に直接関係のない経費(受講料等の消費税、振込手数料、送料、昼食代、交通費・宿泊費等)
・国または地方公共団体、もしくは独立行政法人等に委託して実施する訓練の受講料
・国または地方公共団体から助成を受けて開催される訓練の受講料
助成対象の受給者
・中小企業にあっては当該企業の従業員。団体にあっては、構成員である都内中小企業の従業員
・常時勤務する事業所の所在地が都内である者
・訓練時間の8割以上を出席した者
助成金額
社内型か民間派遣型によって異なります!
●社内型スキルアップ助成金
助成対象受講者数×訓練時間数×730円(団体の場合、訓練に要した経費-収入の額を上限)
●民間派遣型スキルアップ助成金
助成対象受講者1人1コースあたり受講料等(税抜き)の2分の1(20,000円を上限)
※予算の範囲を超えた場合は、一定の割合で減額することがあります。
支給限度額
・年度内に交付申請できる金額は、社内型と民間派遣型を合計して100万円が上限です
※交付決定前に交付申請を取り下げた部分は除きます。
・助成対象受講者1人あたりの助成対象訓練の時間は、社内型と民間派派遣型を合計して年度内100時間が上限です。
申請の流れ
次の流れで申請します!
ステップ1
交付申請の相談・予約(申請企業等)
申請相談先は本社および支店・営業所等を管轄する職業能力開発センターです。
スッテプ2
交付申請書提出(申請企業等)
必要書類はこちらから
スッテプ3
審査・交付決定通知(東京都)
スッテプ4
訓練の実施(申請企業等)・実施状況調査(東京都)
スッテプ5
実績報告書の提出(申請企業等)
スッテプ6
審査・交付金額確定通知(東京都)
ステップ7
助成金請求書の提出(申請企業等)
書類提出先は、本社および支店・営業所等を管轄する職業能力開発センターです。
原則として事前連絡の上、管轄の職業能力開発センターへ必要書類を持参して申請します。
※新型コロナ感染症感染状況によっては郵送となる場合もあるので、注意が必要です
ステップ8
助成金の振込(東京都)
申請期間
全部で11回の申請回がありますが
その中で直近の3回分の日程をご紹介します!
第2回
申請期間:令和4年 3 月 16 日(水)~ 4 月 15 日(金)
助成対象期間:令和4年 5月1日(日)~ 令和5年 3 月 31 日(金)
第3回
申請期間:令和4年 4 月 18 日(月)~ 5 月 16 日(月)
助成対象期間:令和4 6月1日(水)~令和5年 3 月 31 日(金)
第4回
申請期間:令和4年 5 月 17 日(火)~ 6 月 15 日(水)
助成対象期間:令和4年 7月1日(金)~ 令和5年 3 月 31 日(金)
社内型・民間派遣型スキルアップ助成金の活用事例
社内型と民間派遣型の活用事例と
その両方を活用した事例をご紹介します!
社内型スキルアップ助成金の事例
●事例1
・コース名:営業提案力向上研修
・訓練の対象者:営業担当
・人 数:6名
・時 間:1日間(7時間)
・助成額:30,660 円
(内訳)6名×7時間×730円
●事例2
同時かつ双方向に行われるオンライン訓練
・コース名:品質管理・検査手法研修
・訓練の対象者:品質管理の担当者
・人 数:4名
・時 間:2日間(10時間)
・助成額:29,200 円
(内訳)4名×10時間×730円
民間派遣スキルアップ助成金の事例
●事例3
・コース名:管理職のリーダーシップ実践講座
・訓練の対象者:課長及び次期管理職候補者
・人 数:3名
・時 間:1日間(3時間)
・経 費:45,000 円(受講料 @15,000 円× 3 名)
・助成額:22,500 円
(内訳)15,000 円×1/2×3名
●事例4
・コース名:情報システム構築(中級)研修
・訓練の対象者:中堅のプログラマー
・人 数:2名
・時 間:3日間(18時間)
・経 費:100,000 円
(受講料 @45,000 円+教科書代 @5,000 円× 2 名)
・助成額:40,000 円
(内訳)50,000 円×1/2= 25,000 円
1 人あたりの支給上限は 20,000 円のため
20,000 円×2名
両方を使った事例
●自ら企画し実施する訓練
コース名:品質管理・検査手法研修 29,200 円 ・・・ ①(事例2)
●教育機関派遣訓練
コース名:管理職のリーダーシップ実践講座 22,500 円 ・・・ ②(事例3)
助成額(①+②):29,200 円+ 22,500 円= 51,700 円
その他活用事例はこちらから
オンラインスキルアップ助成金との違い
オンラインスキルアップ助成金との共通点
・東京都内の中小企業等を対象としている
・従業員の職業訓練に関する経費を助成する
オンラインスキルアップ助成金との相違点
オンラインスキルアップ助成金では
eラーニングを利用した職業訓練が対象、集合研修は対象外となっていますが
民間派遣型スキルアップ助成金では
・eラーニングを利用した職業訓練
・同時かつ双方向で実施される、オンライン会議システムを利用する職業訓練
は対象外となっています!
集合型研修を予定している場合は、誤って「オンラインスキルアップ助成金」に申請しないよう注意が必要です!
まとめ
今回は、社内型・民間派遣型スキルアップ助成金をご紹介しました!
事業のさらなる成長のためにも、従業員のスキルアップが必要になります!
社内型と民間派遣型の両方を活用するだけで
最大100万円の助成を受けることが出来ます。
ぜひ、活用してさらなる事業の成長にお役立てください!
助成金のスムーズな申請~入金には事前の準備が重要になります!
直近の申請は4月15日です!
申請開始後、混雑するとその分審査なども遅くなりますので
今からしっかり準備しましょう!
・受けたい講座が対象かわからない
・どんな計画を立てたらいいのかわからない
・申請が不安
など少しでもご不明点があれば、ぜひお気軽に相談してください!