人が集まる場所の換気はどうしていますか?
補助金を使って、高換気機能のあるエアコンなどの工事ができます!
オフィス・飲食店やホテル・カラオケ、老人ホームなど、人が集まる場所に使えますので、
コロナウィルスの影響などで、今後の効率的な換気方法を探している事業者様はぜひ参考にしてください!
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
換気の重要性
家族の健康にも、住まいの健康にも、換気は大切です。
壁紙が汚れたりカビの発生にもつながる結露は、健康への悪影響もあるといわれます。
室内の湿気が飽和状態になって発生するこうした現象には換気がとても効果的です。湿気を屋外へ逃がすことで湿度を下げることができます。
快適で健康的な室内を保つために、換気には十分な注意を払いましょう。
室内の空気を汚す主な原因物質
室内の空気を汚す原因物質にはさまざまな種類がありますが、代表的なものは以下のとおりです。
ウイルスや細菌
換気されていない密閉空間では、ウイルスや細菌が溜まりやすい環境になっているため、感染のリスクが高まる傾向にあります。
空気感染や飛沫感染、エアロゾル感染によるクラスター(集団感染)に十分注意しなければなりません。
二酸化炭素
人間は呼吸するときに二酸化炭素(CO2)を吐き出すので、換気を怠ると室内の二酸化炭素濃度が上がってしまいます。
その結果、頭痛や倦怠感といった症状の発生や、集中力の低下につながってしまいます。
ノミやダニ
ノミやダニに刺されると、発疹、かゆみ、水膨れといった症状が起こります。
特に、ダニは死骸やフンによってアレルギーを引き起こすこともあるため、とても厄介です。
カビ
カビは室内のホコリやダニを栄養分とし、十分に換気されていない部屋だと発生リスクが高まります。
特に水回りや押し入れ、家具の裏側などに発生しやすいため、注意が必要です。
合成化学物質
建物の建材や普段使っている日用品には、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、スチレンといった合成化学物質が含まれている可能性があります。
これらの化学物質が揮発すると、頭痛やめまい、のどの痛みなどの体調不良を引き起こす有害なガスとなります。
花粉
花粉は外出から戻ったときに持ち込んでしまうだけでなく、窓や給気口からも建物内に入ってきます。
したがって、花粉が多い時期には換気をためらってしまうこともあるでしょう。
換気の際に花粉を室内に入れないようにするには、
- 花粉が比較的少ない午前10時頃までに換気する
- フィルターを吸気口に付ける
などの工夫が必要になります!
PM2.5
PM2.5(微小粒子状物質)も花粉と同様、室外から入り込んできます。PM2.5を吸い込むと風邪と似た症状や呼吸器系・循環器系の病気を引き起こす恐れがあるので、フィルターを使った対策などが必要です。
換気の重要性
室内の空気の汚れを浄化するためには、定期的な換気が大切です。
ここでは、換気がどれほど重要なのか、数値や事例を交えながら解説します。
有害物質や汚れを除去する
建築構造など問わず、室内の空気には有害物質や汚れがある程度存在するため、日頃から換気を心がけることが大切です。
人は生きている間にさまざまな物質を摂取します。
そのなかでも空気は全体の83%と大半を占めています。
「室内の空気」だけに絞っても、57%と高い割合にあるます。
そのことから、日頃から空気をきれいな状態にすることが大切になります。
シックハウス症候群の予防になる
室内を漂う合成化学物質はシックハウス症候群を引き起こす原因の一つであるため、適切な換気による予防が欠かせません。
シックハウス症候群とは・・・
建築物の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康に影響する症状のことを言います。
その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。
現在は法改正によって建材の安全性が増していますが、合成化学物質がまったく使われなくなったわけではありません。
基準内に収まる量であれば使用できるため、現在でも健康上のリスクはあります。
特に心当たりがないのに頭痛、倦怠感、のどの痛み、皮膚疾患などが起こるなら、シックハウス症候群を疑いましょう。
脱臭効果がある
部屋を閉めきっていると、どうしてもニオイがこもってしまいます。
空気を入れ替えられるだけではなく、脱臭ができるという点でも換気は重要です。
室内から嫌なニオイを取り除けば、気分がスッキリして快適に過ごせるようになり、家事や仕事の効率化にもつながるでしょう。
ノミ、ダニ、カビの繁殖抑制になる
室内の湿度が高かったり、窓に結露が発生していたりすると、ノミ、ダニ、カビが繁殖しやすくなります。
湿気や結露はこまめな換気で防げるため、冷暖房を多用する時期や梅雨などには忘れずに行いましょう。
特に、カビは人体だけではなく、建物にも悪影響をもたらします。
賃貸物件に住んでいる場合は、入居者が修繕費用を負担しなければならないケースもあるので、注意しましょう。
高換気機能設備
換気とは一般的に、
外気を室内に取り入れる代わりに室内の空気を外に排出し、空気の循環を促すシステムです。
例えば、
冷房を効かせた部屋で通常換気を実施すると、
- 適温に冷やした室内の空気が外に排出
- 外の温かい空気が室内に侵入
どうしても冷房の効率が悪くなります。
冬の暖房でも同じことが言え、光熱費が高額になるほか、CO2の排出量が増えて地球温暖化の原因になるなどのデメリットがあります。
一方で、高機能換気設備では給気と排気を一台の機械にまとめることで、互いに熱交換を行うことができ、室内の温度を保ったまま換気をすることができます!
- 外気からの有害物質をフィルターでシャットアウトできるので室内の空気をクリーンに保つ
- 窓を閉めたままでも換気ができるため防音効果が得られる
などのメリットがあります。
高機能換気設備は、
- 「冷暖房による光熱費を抑制したい」
- 「外気の汚染空気を遮断したい」
- 「室内の静音性を確保したい」
という戸建てや飲食店、事務所などにおすすめのシステムです。
また戸建ての場合に気になるのは、シックハウス症候群です。
シックハウス症候群の対策には、換気によって室内のハウスダストを排出しなければなりませんが、換気の度に窓を開けていては室内の快適な温度を保つことができず、光熱費が高額になってしまいます。
また、飲食店などは、不特定多数の人が出入りして汚れた空気やニオイが溜まりやすいため、高機能換気設備はオススメです。
人の出入りが多い+調理のため常に換気が必要
なので、必然的に光熱費が高額になってしまいますよね・・・
また、窓を開けることなく換気ができる高機能換気設備は、静音性を保ちたい事務所などにもおすすめのシステムです。
大規模感リスクを低減するための高換気機能設備等の導入支援事業
今回の支援事業では、飲食店などの不特定多数の人が利用する施設等を対象に、
密閉空間とならないよう、換気能力が高く、同時に建築物の省CO2化促進にも資する高機能換気設備などの高効率機器の導入を支援します。
高機能換気設備では、室温保ったまま換気が可能となります。
事業の目的:
不特定多数が集まる業務用施設等に対し、高機能換気設備の導入及び高効率な設備への更新に要する経費を一部補助し、CO2排出量の削減、施設内での感染リスク低減。
参考:一般社団法人静岡県環境資源協会HP|高機能換気設備等の導入支援事業
補助金内容
最大 2000万円
補助率:2/3
補助対象経費
対象経費は大きく分けて以下の2つの区分に分かれます。
(1)設備費
(2)工事費(補助対象設備等の導入に不可欠な工事に要する経費)
※設備は「高機能換気設備」のみ導入必須となります。
- 高機能換気設備
- 空調設備(エアコン)
- 分電盤・動力盤
- 電力計
- 工事費
対象
- 事務所
- ホテル・旅館
- 病院・鍼灸整体院など
- 百貨店・マーケット
- 美容院・理容院
- 飲食店・食堂・喫茶店
- カラオケ等
申請期間
<第3次募集>
令和4年7月25日〜8月31日まで
※結果は9月中下旬予定
最後に
本事業は、コロナ対策の一環として、不特定多数の人が集まる飲食店等の施設向けに実施されるものです。
施設を運営する事業者は特にクラスターに気を使うでしょう。
積極的に感染対策などを実施、または新たな方法を検討されている事業者は、
補助金の活用を検討してみてはいかがでしょうか?