「企業研修をしたいが予算がない」
「ワーケーションを取り入れたいがハードルが高い」
「社員研修やワーケーションで使える補助金があるか知りたい」
研修やワーケーションは従業員の成長や働き方に対する
満足度を上げるためにはぜひ取り入れたい制度ですが
そこで気になるのが費用の問題!
従業員を集めるための会場費やスキルアップのための講師手配で
あっという間に経費が膨らんでしまいます。
こちらの記事では、静岡県藤枝市が支給する
「市コンベンション等実施事業費補助金」について
〇企業研修に対する補助金
〇ワーケーションに対する補助金
の2つをピックアップして解説します。
補助金を活用して企業研修やワーケーションを取り入れ
仕事の効率化や従業員のモチベーションアップを図っていきましょう!
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
企業が研修やワーケーションを行うメリット
研修やワーケーションの導入には費用や手間がかかりますが
手間に見合ったメリットがあるのか気になりますね。
そこでまず
・企業研修のメリット
・ワーケーションのメリット
について解説します。
企業研修のメリット
企業研修を行うと次のようなメリットが期待できます。
・スタッフのスキルアップにつながる
・スタッフ同士の刺激になる
・職場のコミュニケーションが改善する
社内でも研修はできますが、社外の講座を受けたり講師を
招いたりすることでより深い学びやスキルアップにつなげられます。
しかし従業員を集めて研修をするには、広い会場が必要になったり
ときには数日間という長い期間が必要になることも。
企業研修に対する補助金を活用すれば、費用を抑えつつ質の高い研修ができます。
ワーケーションに取り組むメリット
ワーケーションとは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)をあわせた造語です。
旅行で訪れた場所で、午前中はホテルで仕事、午後は観光といった
旅行と仕事をかけあわせた働き方のことをいいます。
ワーケーションを取り入れることで、従業員の
・働き方の自由度が上がる
・モチベーションがアップする
・気持ちをリフレッシュしやすくなる
といった効果が期待できます。
プライベートを充実させることで
従業員の満足感と仕事の生産性の2つを上げることが
ワーケーションの狙いです。
従業員のモチベーションアップは会社にとってもメリットになるので
ぜひ取り組みたい制度です。
しかし旅行しながら仕事をするには
交通費や宿泊費の負担が会社にとってデメリットとなります。
そこで補助金を活かしてワーケーションすることで
費用の負担が軽くなり、取り組みやすくなります。
静岡県藤枝市「市コンベンション等実施事業費補助金」
藤枝市は静岡県のほぼ真ん中にある街。
焼津市までJRで1駅と周りの観光地へのアクセスも良い場所で
都会の便利さと自然があわさった過ごしやすい街です。
そんな藤枝市では、企業研修やワーケーションに市の施設を
利用する企業に対して補助金を支給しています。
「市コンベンション等実施事業費補助金」とは
「市コンベンション等実施事業費補助金」は
藤枝市の観光業や地域経済を活性化する目的で市が支給している補助金です。
藤枝市内で行われる
・大会や集会などのコンベンション
・スポーツ・文化活動の合宿
・観光の振興や地域経済の活性化を図るためのコンベンションや合宿
に対して費用の一部を負担してもらえます。
企業研修に対する補助金
藤枝市では市内の施設を利用した企業研修に
最大で30万円の補助金を支給しています。
支給条件
①企業等が藤枝市内の各種施設を利用して行う研修で
藤枝市内宿泊施設への宿泊を伴うもの
②藤枝市内のホテル、旅館への宿泊数を合計した延べ数が5泊以上となること
補助金額
延べ宿泊数×2,000円(上限30万円)
市内のホテルや旅館で5泊以上する宿泊研修に対して補助金が支給されます。
ワーケーションに対する補助金について
市内の施設を利用したワーケーションに
企業研修と同じく最大で30万円の補助金を支給しています。
支給条件
・企業等のスタッフがテレワーク等を利用し、普段の職場とは異なる場所で
仕事と休暇を両立させる働き方であって、市内で提供される観光アクティビティ
(遊びや体験をいう)を提供する施設を利用し、藤枝市内宿泊施設への宿泊を伴うもの
・藤枝市内のホテル、旅館への宿泊数を合計した延べ数が2泊以上となること
補助金額
延べ宿泊数×2,000円(上限30万円)
補助金の申請~給付までの流れ
企業研修に対する補助金も、ワーケーションに対する補助金も、申請方法は同じです。
①申請:市に必要書類を提出
②交付決定:審査後、市から補助額が通知される
③実績報告:研修やワーケーションの後30日以内に実績を報告
④交付確定:報告書が審査され、補助額が通知される
⑤請求:通知がきたら10日以内に口座情報などを提出
⑥振込:補助金が振り込まれる
補助金の申請に必要な4つの書類
①補助金交付申請書(第1号様式)
②事業計画書・宿泊計画(第2号様式)
③収支予算書(第3号様式)
④その他の参考資料(申請者概要がわかるパンフレットや大会プログラムなど)
他の市ではやってないのかな?
ほかの自治体の企業研修やワーケーションへの補助金
鳥取県鳥取市「コンベンション・合宿補助金制度」
鳥取市では市内で行われるコンベンションや合宿に対して
3つの補助金制度を用意しています。
① コンベンション・合宿開催に係る補助金制度
② 参加者送迎に係る補助金制度
③ 郷土芸能出演に係る補助金制度
補助金額
①、②:最大10万円
③:最大7万5,000円
延べ宿泊者の数やイベントの種類によって補助額は変わります。
栃木県日光市「ワーケーション実施支援補助金」
日光市では1人当たり1日5,000円を上限として
ワーケーションの費用を補助しています。
補助対象者
・日光市内の宿泊施設を利用してワーケーションを実施する民間企業またはその社員
・ワーケーションを実施する民間企業またはその社員に宿泊プランを提供する旅行会社
対象事業
・日光市内の宿泊施設を利用してワーケーションを実施する事業で
1泊以上の宿泊を伴うもの
・日光市内の宿泊施設に1泊以上宿泊してワーケーションを
実施する宿泊プラン(旅行会社の場合)
補助金額
1泊ごとの経費×1/2(1円未満は切り捨て、上限5,000円)の合計額
社員3人で1泊8,000円の宿に4泊した場合
8,000円×1/2×3人×4泊=4万8,000円が補助される
まとめ
企業研修やワーケーションで利用できる補助金をご紹介しました。
ルーティーン化された仕事の中で研修やワーケーションといった刺激があると
・スタッフの意識が変わる
・モチベーションが上がる
・生産性が向上する
など、メリットがたくさんあります。
ぜひ補助金を活用して業務改善に取り組みたいですね。