魅力的な職場環境を作ることは、従業員にとっても、会社にとっても大きくメリットがあります!
今回は、フレックスタイム制・週休3日制・ワーケーション制度について解説していきます!
魅力的な職場環境を整える際に、活用できる奨励金制度も紹介していきます!
ぜひ参考にしてください!
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
魅力的な職場にするために有効な制度
魅力的な職場環境を整えるために有効な制度である、「フレックスタイム制」「週休3日制」「ワーケーション制度」とそのメリットを解説していきます。
フレックスタイム制
フレックスタイム制とは・・・労働者が日々の始業・終業時刻を自主的に決定し働くことができる制度です。
1日当たりの労働時間を固定せず、あらかじめ一定期間の総労働時間だけを定めておき、その範囲内で生活と仕事の調和を図りながら効率的に働くことが可能になります。
フレキシブルタイム・・・
労働者が自分の労働時間を自由に決めることができる時間帯のことを言います。
労働者は、あらかじめ定められたフレキシブルタイムの範囲内で始業時間や終業時間を自由に選択できます。
コアタイム・・・
社員が必ず労働していなければいけない時間帯のことを指します。
1日の業務時間の中に設定されるものですが、コアタイムは必ず設定しなければいけないものではありません。
そのため、全労働時間を、完全に社員の裁量に任せるフレキシブルタイムに設定し、コアタイムを設けない企業もあります。
コアタイムの時間帯に働けなければ、遅刻や早退の扱いになってしまいます。
では、フレックスタイム制を導入することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
フレックスタイム制導入のメリットを6つ紹介したいと思います。
メリット1: 私生活との両立が可能
習い事や自己啓発、本人や家族のライフイベントに合わせて労働時間を調整することができ、プライベートと仕事をうまく両立できるようになります。
また、遅くまで残業した翌日は少し出勤時間を遅らせるなどの対応もできるため、体調の管理もしやすくなるでしょう。
ワークライフバランスが向上し、心身ともに余裕が生まれるため、仕事に対する意欲や働きがいの向上にも繋がることでしょう。
メリット2: 仕事の効率化
自己裁量で労働時間を調整できるので、社員ひとりひとりが効率の良い時間の使い方を意識するようになります。
各個人の仕事への取り組み姿勢が変わることで、業務効率化、生産性が向上することも期待できます。
メリット3:離職者の軽減
制度の導入により働きやすい環境を整えることができます。
育児や介護などで離職せざるを得なかった社員も労働時間の調整をしながら働き続けられるようになり、離職者の軽減に繋がると考えられます。
例えば・・・
- 保育園のお迎え時間に間に合うように朝早く出社する
- 病院への送迎がある日だけ1日の勤務時間を短くする
このように、労働時間の調整により、働き続けることが可能になる人も多くいるのです。
メリット4:求人が集まる
時間に融通が利くフレックスタイム制は人気があり、求人のアピールポイントになります。
柔軟な働き方が可能になることで、フルタイム勤務を諦めざるを得なかった優秀な人材を確保することも可能になると言えます。
メリット5:残業時間・労働負担の削減
「仕事が忙しくない日は定時まで時間を持て余してしまう」
「夕方に業務が集中するので、必ず残業になってしまう」
などといったこともあるでしょう。
フレックスタイム制は、その日の仕事量や時間帯に合わせて1日の労働時間を調整できるというメリットがあります。
例えば・・・
- 忙しくない日には早く帰り、その分の時間を忙しい日に充てる
- 1日の業務時間を全体的に遅くずらす
そうすることで残業時間や労働負担の削減に繋がると考えられます。
メリット6:ストレスがなくなる
毎朝の満員電車や電車遅延、道路の渋滞などで、心身ともに疲弊してしまいます。
通勤ラッシュ時間を避けて出勤できるようになることで日々感じているストレスや疲労を軽減することができ、生産性の向上に繋がるでしょう。
週休3日制
週休3日制のメリットには、休日が増えることによる時間の有効活用が挙げられます。
趣味の時間や働き方の選択といった仕事以外の要素の選択肢が増えることは、大きなメリットになるでしょう。
週休3日制のメリットについて解説していきます!
メリット1:自由な時間が増える
休日が増えることで、趣味に使える時間が増加する。
旅行に行く場合でも、選択肢が増えることはメリットになります。従業員のモチベーション向上にもつながるでしょう。
自由な時間が増えるということは、働き方の選択肢を増やすことにもなる。労働時間を減らしたうえで業務をこなす体制を作ることで、短時間勤務を希望する従業員が仕事を継続しやすくなります。
実際に、育児や介護を理由に離職するケースは少なくありません。週休3日になれば、育児や介護に対応しながら正社員として働きやすくなります。
メリット2:イノベーション促進
自由な時間が増えることで、スキルアップに挑戦する時間ができます。
上昇志向のある従業員であれば、セミナーや勉強会といった自己研鑽に励むことでしょう。
社外からの知識やコミュニケーションが増えることで、既存の業務にも柔軟に取り組めるようになるでしょう。
そのような従業員が増えることでイノベーションが促進され、業務効率化や新たなビジネスの創出につながります。
メリット3:人材不足の解消
労働人口減少による労働力不足は、企業が抱える問題のひとつです。
優秀な人材の確保には、魅力的な福利厚生や職場環境が鍵を握ります。
週休3日制はホワイトな職場環境であることのアピールにもなるでしょう。
働きやすい職場環境を求める人材も集まってくると言えます。
また、他企業との人材シェアも可能になります。
休日を副業に当てれば、自社以外でも能力を発揮できる環境ができ、業界としての人材不足解消にもつながるでしょう。
ワーケーション制度
ワーケーションとは・・・
ワークとバケーションを合わせた造語で、休暇中にリモートで仕事をする方法のことです。
場所に縛られず、自由に、あらゆる箇所からリモートで仕事ができます。
テレワークとの違い
ワーケーションがリモートワークの場所を選ばないのに対して、テレワークは会社から決められた場所でのみ業務が認められていることです。
テレワークは離れた場所にオフィスを設置して、そこで仕事をするという感覚です。事前に勤務場所の申請をするため、常に企業側からの監視体制にあると考えるとわかりやすいでしょう。
では、ワーケーションのメリットについて紹介していきます。
メリット1:プライベートの時間を確保しやすくなる
プライベートの時間を多く取れることは大きなメリットの1つでしょう。
育児をしなければいけない立場のワーカーなどは、ワーケーションで子供の面倒を見ながら仕事ができます。
また、食事の支度や洗濯・掃除の合間に、家事をしながらリモートワークができます。
遊びの場でもワーケーションなら、夜や昼間などの隙間時間に仕事が片付けられるので、たいへん便利でしょう。
メリット2:働き方の自由度が上がる
ワーケーションは、私たちにさまざまな仕事形態を与えてくれます。
- オフィスに行って決められた時間内に仕事をする
- 皆に付き合い残業をする
- 昼食も皆と一緒の時間に取らなくてはいけない
など型にはまった生活スタイルをワーケーションが解き放ってくれます。
働き方の自由度が上がるということは、気分転換となり、ワーケーションでひとりひとりの生産性が上がることが期待されます。
メリット3:作業効率が上がる
ワーケーションを行うと、ひとりひとりの作業効率が上がります。
オフィスに行くと、周囲を気にした働き方をする必要があります。
雑用も多くなり、生産性だけを考えると、必ずしも最適な環境であるとはいえません。
ワーケーションで周りを気にすることなく仕事に邁進すれば、作業効率は上がると考えられています。
メリット4:モチベーションが上がる
何かに邪魔されることなく、仕事を思う存分に行えるワーケーションでは、ひとりひとりの社員の活力がアップすると期待されています。
バケーション中のリモートワークは、仕事や遊びにメリハリをつけることに役立ちます。
仕事を終わらせて遊びに行こうという気持ちから、ダラダラとしていたルーチンワークにも張りが出て、作業効率が上がると考えられています。
メリット5:家族との絆が深まる
ワーケーションで仕事をしながらも家族との時間を確保でき、旅行先で思い出を共有できます。
子育てに参加できるということは、人生にとってたいへん貴重な経験です。
家族内からも喜ばれ、仕事をしている姿勢を間近で見せることで、子供の教育にも非常に役立つでしょう。
メリット6:リフレッシュできる
ワーケーションはバケーションの延長線上で仕事ができるので、気分転換がすぐにできます。
ワーケーションでは仕事のやりすぎで気分転換したくなったときに、すぐに遊びの行動に切り換えられます。
リフレッシュした体で、もういちど仕事に向き合った方が生産性が上がると考えられています。
メリット7:長期休暇を申請しやすくなる
ワーケーションを行うという名目で長期休暇を取る人が増える可能性があります。
溜まった仕事をワーケーション中に消化すれば良いという考え方が定着すれば、気兼ねなく休暇が取れるようになります。
魅力ある職場づくり推進奨励金
都内中小企業等の労働生産性の向上を高めるために、専門家の派遣を受けて、職場環境の改善や人材育成、賃金の引上げなど、従業員のエンゲージメント向上に向けた取組を実施した企業に対して奨励金を支給する事業です。
参考▶︎東京仕事財団HP
奨励金額
奨励金額は下記のとおりです。
最大100万円/1案件
支給要件
2回の専門家派遣を受け、以下の取組のうち2つ以上実施した企業に対し、取組内容に応じて最大100万円の奨励金を支給されます。
従業員のエンゲージメント向上に向けた取組
- フレックスタイム制
- 選択的週休3日制
- ワーケーション制度
- 社外副業・兼業制度
- 人材育成方針の策定と目標管理・キャリア面談制度
- 社内メンター制度
- リスキリング・資格取得支援制度
- 外部キャリアコンサルタント活用支援制度
- 従業員表彰制度・報奨金制度
- 時間当たり30円以上の賃上げ
対象事業者
奨励金の事前エントリー日から支給申請日に至るまでの全期間を通じて、下記の全てを満たしている必要があります。
<主な要件>
- 都内で事業を営んでいる中小企業等であること
- 都内に勤務する常時雇用する労働者を1人以上、かつ6か月以上継続して雇用していること
- 就業規則を作成して労働基準監督署に届出を行っていること
- 労働関係法令について遵守していること
- 都税の未納付がないこと
- 過去5年間に重大な法令違反等がないこと
- 厚生労働大臣の指針に基づき、セクシュアルハラスメント等を防止するための措置を取っていること
- 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定する事業を行っていないこと
- 暴力団員等、暴力団及び法人その他の団体の代表者、役員又は使用人その他
- 労働者若しくは構成員が暴力団員等に該当する者でないこと
- 本奨励金もしくは同一と認められる奨励金等を利用又は受給したことがないこと
最後に
社員にとって働きやすい環境を整えることは、
生産性アップや優秀な人材の確保にも繋がります。
補助金を有効活用して、魅力的な職場環境を整えてみませんか?