最近は人材育成の重要性が注目されています。
これまでは個人のスキルアップは個人に任せ、
個人のためにするものと思われる傾向にありました。
しかし現在は、個人の能力向上やキャリアプランのためにスキルアップを実施し
結果的に企業の成長や安定につながると考えられています。
そこで今回は
・人材育成をしたいけれど、何をすれば良いのだろう
・人材育成をするメリットはあるの?
・人材育成には時間もお金もかかるし、利用できる助成金があれば活用したい
とお悩みの経営者の方に向け、人材育成のメリットや利用できる助成金について
活用事例も紹介しながら解説します。
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補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
人材育成のメリット4選
![](https://sakura-tt.net/wp-content/uploads/2023/02/httpswww.ccus_.jp-33.png)
まずは、企業が人材育成に取り組むメリットを4つご紹介します!
・企業の成長につながる
・離職防止
・組織力の強化
・個人の意識改革
企業の成長につながる
企業が成長するには、働く社員の力が必要不可欠です。
社員の能力が向上すると、効率的な仕事や新たな創造が期待できる上に
少人数や少ない時間で仕事ができるようになり、結果的に企業の成長に繋がります。
個人の能力を伸ばしたい社員と成長したい企業の双方にメリットがあるのが人材育成です。
離職の防止
日本の少子高齢化の進行はこの先もまだまだ続きます。
そのため、働く世代も減少し、多くの企業で心配されているのが人手不足です。
また、最近は転職前提で就職したり、ワークライフバランスやキャリアプランを考え
転職する人も増加しているため、社員を大切にし
企業が一緒にキャリアデザインすることが重要になっています!
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組織力の強化
組織力が強いと、効率の良い仕事が期待できたり、職場の雰囲気も良くなります。
例えば、合同で研修を実施すると、他部署や他役職とも交流でき
コミュニケーションが生まれます。
また、個人がスキルアップすると、チーム自体もスキルアップし
効率良い仕事がでるようになり、結果的に企業の利益につながるのです。
個人の意識改革
人材育成は個人のスキルアップに対する意識変化にも繋がります。
実際、スキルアップするためには学習方法や学習の始め方など
不安な点も多く簡単に始められません。
初めは企業側が手助けをし、能力向上の方法をアドバイスしたり
目標を設定したりすると、それぞれが成長方法を見つけられます。
また、定期的な職場での研修等により、個人のスキルアップに対する意識を高め
意識・行動変化に繋げることが可能です。
具体的な人材育成方法
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いざ、始めようとしても何をすれば良いのか悩む方もいると思います。
人材育成にはどのような方法があるのか3つご紹介します。
OJT
OJTとは「on the job training」の略で多くの企業で実践されている
代表的な人材育成方法です。
実際の現場で先輩に同行し、実践を見守ってもらい、経験を積んでいきます。
先輩の付き添いがあるため、タイムリーに具体的な指導をしてもらえ
効率的に仕事を身につけられます。
現場で仕事をすると、仕事が覚えやすい上に組織の一員としての意識も生まれるため
人間関係の構築にもつながり、組織力を高められます。
OFF-JT
OFF-JTとは「off the job training」の略で、OJTとは逆に集合研修など
業務外の研修により人材育成する方法です。
実際の現場で働く前に知識や技術を学ぶため、仕事が始めやすく
外部の講師による研修では自分たちで補えない部分を学ぶこともできます。
ケーススタディやロールプレイングなどを取り入れて研修をすると実践に近づけられます。
eラーニング
eラーニングとはインターネットを利用して学習する人材育成方法です。
時間や場所に縛られずに取り組めるため、受講しやすいです。
インターネットは受講状況が確認できる上に
もう一度見たい部分を繰り返し見れるメリットがあります。
しかし、受け身になりがちであり、受講態度は不明なため
受講後のテストなどを取り入れると良いでしょう。
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人材開発支援助成金の概要
![](https://sakura-tt.net/wp-content/uploads/2023/02/httpswww.ccus_.jp-35.png)
人材開発支援助成金とは、雇用主が労働者に対して
計画的に専門知識や技能習得のために職業訓練を実施した際
経費や賃金の一部を国が助成する制度です。
特定訓練コースや一般コース、専門的なコースなど全部で9コースあり
徐々にコースも増加しています。
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コースの概要
若手への教育・OJTの実施・生産性向上のための訓練を実施した場合に助成されるコース
職務に関連した専門知識習得のための訓練を実施した場合に助成されるコース
対象となる経費
助成金の対象となる経費は以下の通りです。
・部外の講師への謝礼・手当・旅費
・施設・設備の借上費
・教科書・教材の購入費
・訓練コースの開発費
・訓練期間中の所定労働時間内の賃金
助成される金額
助成金額・助成率
助成金額はOFF-JTやOJTの実訓練時間数によって決まり、以下の通りになります。
併用できない場合や要件により助成額は変化します。
支給対象となる訓練 | 経費助成 | 賃金助成
(1人1時間あたり) |
OJT実施助成
(1人1コースあたり) |
|
特定訓練コース | OFF-JT | 45%(30%)
※60%(45%) |
760円(380円)
※960円(480円) |
ー |
OJT | ー | ー | 20万円(11万円)
※25万円(14万円) |
|
一般訓練コース | OFF-JT | 30%
※45% |
380円
※480円 |
ー |
( )内は中小企業以外の助成額・助成率
※は生産性要件をみたす場合
支給限度額
1人あたりの賃金助成の限度額は以下の通りになります。
賃金助成は1時間あたりで助成されますが、限度額は両コースともに1,200時間が限度時間です。
※認定職業訓練と専門実践教育訓練の場合のみ1,600時間
支給対象となる訓練 | 企業規模 | 20時間以上
100時間未満 |
100時間以上
200時間未満 |
200時間以上 |
特定訓練コース | 中小企業事業主
事業主団体 |
15万円 | 30万円 | 50万円 |
中小企業以外の事業主 | 10万円 | 20万円 | 30万円 | |
一般訓練コース | 事業主
事業主団体 |
7万円 | 15万円 | 20万円 |
※1労働者につき3回まで
申請の流れ
1.各都道府県の労働局に相談をする
2.訓練実施計画届を作成し、提出する
3.訓練実施計画届の承認後、訓練を実施する
4.訓練後、支給申請書を作成し、提出する
5.助成金の支給が決定後、支給される
助成金の活用事例
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最後に具体的な活用例をご紹介します!
①中小企業(製造業) 特定訓練コース
職務内容の広がりに伴い、新入社員に対して
製造業全般の理解や専門知識の習得が必要であった。
そのため、OFF-JTとOJTを実施
申請後、経費助成と研修時間の賃金助成を合わせて
1人あたり102万6600円が支給された。
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②中小企業(IT業) 一般l訓練コース
中途採用が多くITスキルにばらつきがあるため、中途採用者に対しOFF-JTを実施。
申請後、経費助成と研修時間の賃金助成を合わせ、1人あたり4万3500円が支給される。
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まとめ
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人材育成は
・企業の成長につながる
・離職防止
・組織力の強化
・個人の意識改革
などメリットがあります!
しかし、心配なのが時間や費用の問題ですよね。
そこで活用してほしいのが”人材開発支援助成金”です!
企業と社員のために、ぜひ人材育成を検討してみてください。