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「建設業で女性の働き手を確保するために、何が必要?」
「女性の雇用に活用できる補助金があるか知りたい」
とお悩みの事業者の方必見です!
近年、建設業に就く女性の数が増えています。
こうした現状に合わせて、女性が働きやすい環境整備を進める企業も増えてきました。
高齢化や人手不足が進む建設業界にとって、
女性の活躍を推進することは今後重要になります!
こちらの記事では
- 建設業で女性を雇用するメリット
- 女性の雇用を進めるための取り組み
- 雇用促進に活用できる補助金
について解説します!
![コンシェルジュゆきちゃん](https://sakura-tt.net/wp-content/uploads/2021/04/avatar1.png)
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
建設業で働く女性の現状と今後
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建設業は男性が多いイメージがありますが、近年では建設業界で働く
女性のネットワークができ、女性活躍のための取り組みが増えてきています。
以下では、建設業界で働く女性の現状や、働き手として女性が注目される理由を解説します。
建設業界で働く女性の現状
2022年の労働力調査によると、建設業の就業者数は男性が394万人、女性は85万人です。
建設業で働く女性は全体の約17%となっています。
全産業を合わせた就業者の男女比は約44%のため、建設業界で働く女性はとても少ないと言えます。
建設業で働く女性が少ない理由は、
- 体力面から男性に比べて、まかせられる仕事に制限がある
- 出産や育児での休業期間中に代わりとなる人材の確保が難しい
- 託児所が不足している
という人員体制作りでの課題や
トイレや更衣室など作業環境が男性にあわせて調整されており
ハード面が整っていないという状況があります。
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女性の活躍が注目されている
割合としてはまだ少ないですが、建設現場で活躍する女性作業員は増えつつあります。
2018年には「建築産業女性定着支援ネットワーク」が設立されました。
全国45団体、およそ8,000人が建設現場における女性の働きやすさ向上を目指し
現場環境整備マニュアルやチェックリストの作成、現場パトロールといった活動を行っています。
また、国土交通省も「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画」を策定。
「建設産業女性活躍ケースブック」や「快適トイレの事例集」を公開しています。
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女性を雇用するメリット
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建設業で女性が働きやすくなるための取り組みが進んでいることがわかりました。
では、企業が女性を雇用するメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
コミュニケーションが円滑に進む
一般的に、女性はコミュニケーション能力が高いといわれています。
建設現場では1つの工事を複数の業者が共同で行うこともあり、たくさんの職人が関わっています。
円滑なコミュニケーションは、滞りなく作業を進めるために重要な要素です。
また丁寧な対応は、現場の作業員同士だけでなく
取引先との関係性や地域住民の工事への理解も得やすくなると期待できます。
女性ならではの配慮や視点
建設現場では、女性ならではの配慮が活かされる場面もあります。
特にリフォーム工事は生活している中での作業となるため
騒音や作業時間帯など生活への気遣いが喜ばれることも。
また女性は細かな点に注目して、工事現場や作業車の中を片づけ、
工事をしやすい状態に保ってくれ、結果として作業効率が改善することも期待できます。
男性が中心となっていた建設業界に女性の視点が加わることで
これまでなかった新しいサービスや作業方法のアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。
人手不足の解消
職人が高齢化している中、建設業では若い人材の確保が急務となっています。
しかし建設業全体では、就業者が減少傾向にある一方で、建設業で働く女性は増加傾向にあります。
女性が働きやすい環境を整えることは、人手不足解消の手立てにもつながるのです。
女性の雇用を進めるための取り組み
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建設業で女性が働きやすい環境整備には何が必要なのでしょうか。
3つのポイントについて解説します。
女性専用のトイレを設置する
建設現場で働く女性の困りごとで多いのがトイレの悩み。
女性ならではの困りごとがあるため、男女兼用ではなく女性専用のトイレが必要です。
さらに
- 予備のトイレットペーパー
- ふた付きゴミ箱
- 消臭液
- 防虫剤
- 洗面台
など備品を充実させることも重視されます。
また、フィッティングボードがあるトイレなら、簡易的な更衣室として使うことも可能です。
洋式は日常で使い慣れている半面、誰が使ったかわからず
衛生面を不安に感じる人もいるため、現場で使う人の声を聞きながら
必要な機能を持つトイレを用意しましょう。
更衣室やシャワールームの設置
建設現場に常時女性の作業員がいるなら
専用の更衣室やシャワールームはぜひ取り入れたいところ。
更衣室、シャワールーム、トイレなどが一体になったプレハブの導入もおすすめです。
女性の休憩室には、施錠ができる、目隠しのカーテンがあるなど
プライバシーやセキュリティに配慮した空間づくりが大切です。
女性用の作業服を用意する
働く女性の数が少ないと、男性向けに作られた作業服を兼用している企業もあるでしょう。
しかし安全性や作業性を良くするためには、女性向けに作られた作業服を用意する必要があります。
女性用の作業服のほうが体形にフィットして、動きやすくなるためです。
また、女性にとっては作業服のデザインも気になるところ。
女性用の作業服はシルエットがきれいに見える、好きな色・デザインのものがあるので
仕事に対するモチベーションにもつながります。
汗ジミや下着が透けないように配慮されたデザインがあることも、女性向けアイテムならではです。
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作業員宿舎等設置助成コース(建設分野)(女性専用作業員施設設置経費助成)
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女性の作業員が安心して働ける環境づくりのために
厚生労働省では助成金を用意しています。
トイレや更衣室などの設備を整えるために、ぜひ活用しましょう!
受給対象
中小元方建設事業主
※「建設の事業」の雇用保険率が適用される事業主に限ります。
対象事業
中小元方建設事業主が施工管理を行う工事現場で作業等を行う
女性の建設労働者専用の作業員施設を賃借する事業
対象となる作業員施設の種類
- 便所
- 更衣室
- シャワー室
- 浴室
対象経費
- 作業員施設の本体に係る賃借料
- 資機材の搬入に係る運搬費
- 施設の設置、備え付け又は組立に係る工事費
- 施設の設置基礎、付帯施設に係る工事費
- 施設内の備え付けの備品費(賃借の場合のみ。詳細はリーフレットを参照)
助成額
助成額 = 対象経費 × 助成率3/5(生産性要件を満たす場合は3/4)
1事業年度あたり60万円が上限
支給対象期間
1か月以上12か月以下
※女性の建設労働者の就労日数が10日に満たない月については助成対象外
補助金申請の流れ
- 計画届の提出
- 事業の実施
- 支給申請書の提出
- 助成金の支給
まとめ
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建設業で女性の雇用を進めるメリットと取り組み、そして女性が働きやすい環境を作るために活用できる補助金について解説しました。
建設業の仕事は体力が必要なため男性が多いイメージですが
今後は女性の活躍が期待されています。
補助金を活用することで、最大で60万円支給されます。
トイレ、シャワー室、更衣室などの環境整備を進めて
女性の雇用促進に取り組みましょう!