日本は女性の社会進出が進み続けており、年々働く女性の数が増えていますが
結婚や出産などのライフイベントを機に退職する人も少なくありません。
人口減少による人材不足も課題となっている今、男女を問わない育休取得や復職支援により
長く働ける職場環境作りが求められています。
育休を取得すると育児に専念できる一方で、続けてきた仕事に対して
・働いていない期間があるのに、もう一度仕事ができるか心配
・社会や社内の状況も変わっていくため、ついていけるか不安
・仕事と家庭を両立できるか不安
など、様々な悩みを抱えている人が多いです。
この記事では、育休取得中のスキルアップ方法や企業による
キャリアアップの支援方法、助成金について解説します。
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補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
育休中の不安
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ある会社の調査により第1子出産後の女性にアンケートを実施すると
約8割の女性が仕事上でのキャリアに不安を抱えていることがわかりました。
仕事を離れると、それまでの経験で身につけてきた仕事のカンが落ちたり、
社内の状況やルールを把握できず、ついていけるかなどの不安を抱えているようです。
また、子どもの成長をゆっくり見守るために復帰を遅らせることや
子育ての大変さから早めに仕事復帰したいと考えるなど、悩みは人それぞれです。
さらに、調査ではキャリアに不安があることで家でも仕事のことを考えてしまい、
子育てのモチベーションが上がらない人が5割もいました。
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育休中のスキルアップ方法
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育休中にスキルアップをしたいと考える人が実際にできる方法はどのようなものがあるのか紹介します。
本やインターネットを使用
仕事に関係する資格取得を目指して、本やインターネットを使用し、自己学習を進めていく方法があります。
自分の好きな時間に学習を進められますが、疑問点を質問できないため、
場合によっては解決に時間がかかったり、わからないままになってしまいます。
また、個人で勉強をすることになるため、同じ目標に向かう仲間がおらず、
モチベーションの維持が大変です。
勉強会・セミナー
仕事に活かせる勉強会やセミナーに参加すると、社会の状況や傾向を把握できたり
仕事へのモチベーションを高めることができます。
最近は、実際に会場に行かなくてもオンラインで開催したり、
配信しているものもあり、家にいながら勉強会に参加することも可能です。
また、仕事内容だけでなく、働く女性についてや仕事復帰に関する講演会を
無料で実施している場合もあります!
スクールへの入学
資格取得や新たな知識・技術を取得するために、学校に通う方法があります。
学校に通う場合は費用がかかりますが、カリキュラムがしっかりと組まれていたり
すぐに質問できるため、確実に学習を進めていくことができます。
最近は、オンラインで授業を受けられるほか、自治体によっては
子どもを一時預かりしてくれる保育園もあり、集中して学習を進められるでしょう。
eラーニング
eラーニングとは、インターネットを利用して学習する方法で
時間や場所に縛られずに取り組めるため、受講しやすいことがメリットです。
いつ泣き出したり、体調を悪くするかわからない赤ちゃんを育てる人にとって
まとまった時間の確保や出かけることは簡単なことではありません。
そのため、自宅にいながら、隙間時間で少しずつ視聴でき
それぞれに合ったタイミングで学習ができるeラーニングは
育休中のスキルアップには最適なのです。
また、WordやExcelなどのパソコンソフトを使用して職業訓練を
実施することもできますし、繰り返し視聴できるため聞き逃すこともありません。
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企業がキャリアアップを支援するときの注意点
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企業が育休中の人のキャリアアップを支援する場合
スキルアップの強要は絶対にしてはいけません。
あくまで、社員主体で自分の目標に向かって
スキルを磨いていくことを応援する形で、フォローすることが大切です。
本来、育休は育児に専念するために取得しているものであり
その中で目標とする自分の姿に向かうため、自分にできるスキルアップを進め
安心して復職することが理想です。
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情報支援
実際に、自社で育休取得している人に話をしてもらい
育休や復職後のイメージを持ってもらうと良いでしょう。
イメージが湧くと、どのように過ごすか
何をすれば良いのか具体的になるため、有意義に時間を使えます。
また、心配なことを相談したり質問できると不安を払拭することにも繋がるでしょう。
制度を整える
社内でeラーニングや復職支援などの制度を整えることで、スムーズに育休期間に入り
必要時にスキルアップを提供できます。
統一されたルールがあると、これから育休取得する可能性がある人も
自社への信頼が増す上に、職場全体の育休や時短勤務への理解も進むでしょう。
目標設定と共有
目標を設定することで、確実に理想の自分に向かって進んでいくことができ
仕事と家庭のモチベーションも維持できます。
また、職場の人と共有することで、目標とする自分と期待される自分との間で
ずれがなくなり、思うように仕事を進めたり
期待される仕事のパフォーマンスもできるでしょう。
令和5年度 育業中スキルアップ助成金
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この助成金は、東京都が企業に対して
スキルアップがしたい育業中の社員を支援する際にかかった受講料などの
経費の一部を、助成する制度です。
申請できる者
都内に本社または主たる事業所(支店・営業所等)の登記がある事業主
助成対象受講者
次の全ての要件を満たす者であること
(1)助成対象事業者が雇用している者
(2)4週間以上の育業を取得し育業中にスキルアップを希望する者(育業取得予定者を含む)
(3)常時勤務する事業所の所在地が都内である者
助成対象となる訓練の要件
次の全ての要件を満たすこと
(1)教育機関等が提供する集合またはeラーニング等を利用して実施するものであること
(2)助成対象事業者が受講者の受講履歴等を確認できる訓練であること
(3)教育機関等の受講案内と受講にかかる経費(受講料等)が、ホームページやパンフレット等で一般に公開されていること
助成対象経費
①受講料
②訓練に付随するID登録料
③訓練に付随する管理料
助成額
助成額は中小企業で対象経費の2/3、大企業で対象経費の1/2
1社1年度100万円が上限額
交付申請書受付期間
令和5年5月17日〜令和6年2月29日(当日消印有効)まで
原則として助成対象訓練開始予定日1ヶ月前までに提出すること
まとめ
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育休中のキャリアアップは、仕事を離れる社員が安心して復職するための
準備になるだけでなく、企業にとっても働きやすい職場の提供により
退職者の減少やイメージアップ効果があります。
家庭と仕事を両立しながら働く社員ひとりひとりの理想は違うため
企業は本人が望む姿へのフォローをしていくことがこれからは求められるでしょう。
そのため、社員の状況を考え、時間や場所に縛られず
個人に合わせたペースでキャリアアップできるeラーニングはおすすめです。
東京都では助成金も準備されており、家庭を持ちながら働く人や企業を
支援しているため、ぜひ活用して働きやすい職場へと変わっていきましょう。