人口が減少している日本では、優秀な人材を確保して
会社の生産性を向上させることが国の課題になるほど
大きな問題になっています!
そして、その問題を解決するための手段の1つとして
非正規雇用労働者の正社員化が挙げられます!
そこで本記事では、正社員化のメリットや
正社員化・待遇改善に活用できる
【キャリアアップ助成金 正社員化コース】をご紹介します!
「優秀な人材を確保して生産性をあげたいけど、人件費に余裕がない・・・」
とお悩みの経営者さまはぜひお役立てください!
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
非正規雇用労働者とは
まず、非正規雇用労働者について説明します!
非正規雇用労働者とは、パートタイマー・アルバイト・契約社員
臨時職員・派遣社員などとして働く人たちのことです。
非正規雇用労働者には、「有期雇用」と「無期雇用」
の2つの契約種類があります。
無期雇用・有期雇用とは
「無期雇用」と「有期雇用」の社員を正社員にするための
助成金の内容が違ってきますので
まず2つの違いについて詳しくご説明します!
・無期雇用:働く期間を定めずに会社に雇われている社員
・有期雇用:働く期間を最初に決めて会社に雇われている社員
無期雇用・有期雇用それぞれにメリットがあります。
従業員は無期雇用を選べば、長期的に安定した収入が得られる
という安心感をもつことができると思います。
一方、有期雇用を選んだ場合、いろいろな仕事をしたい人にとって
期間を区切って柔軟に様々な仕事をすることができる、というメリットがあります。
正社員化のメリット
非正規社員を正社員にすることにより
経営者の皆さまにとって2つのメリットがあげられます。
①人材確保のしやすさ
②定着率アップによる業績向上
1つずつみていきましょう。
人材確保のしやすさ
正社員をもっと雇用したいとなった際
すぐに自社に合った人材を確保するのは難しいかと思います。
そのため、一般的に非正規社員よりも賃金や福利厚生などの条件が有利で
応募する人が多くなる傾向がある正社員を非正規雇用労働者の中から
募集する方が人材を確保しやすいのです!
また、日々社内で仕事をしているため
異なる業務を任せても臨機応変な対応が可能になり
勤続年数が長ければ、ある程度他部署のことも把握していることが多くなります。
定着率アップによる業績向上
年数をかけないと身につかないような独自のスキルやノウハウなどは、
中長期的な視点をもった人材育成が重要になるため
それ相応の時間が必要になります。
正社員として雇用した場合は、会社・社員の両者とも
長期的に雇用・就労することを視野に入れているため
社内教育・人材育成に関して、じっくりと時間を掛けて
重要なスキルやノウハウを教えていくことができます。
社員も、正社員としてがんばる!という責任感をもち
時間をかけてでも仕事に必要なスキルやノウハウを吸収する
というモチベーションアップにつながり
結果として社内の生産性があがり、スキルやノウハウのある
社員に長く働いてもらえる=定着率アップが可能になります。
キャリアアップ助成金 正社員化コースとは
キャリアアップ助成金 正社員化コースとは
非正規雇用労働者の正社員化に活用できる助成金です!
助成金額
1人1年度あたり最大1,080万円
有期雇用労働者を正社員化した場合
●中小企業 57万円 <72万円>
●大企業 42万7,500円 <54万円>
無期雇用労働者を正社員化した場合
●28万5,000円<36万円>
●21万3,750円<27万円>
※1年度1事業者あたり20人まで申請できます。
※< >内は、生産性向上が認められ、加算措置が満たされた場合の金額です。
加算措置
●派遣労働者を派遣先で正規雇用労働者として直接雇用する場合
1人当たり28万5,000円<36万円>
●対象者が母子家庭の母または父子家庭の父の場合
①:1人当たり95,000円<12万円>
②:47,500円<60,000円>
●人材開発支援助成金の特定の訓練修了後に正規雇用労働者へ転換した場合
①:1人当たり95,000円<12万円>
②:47,500円<60,000円>
●「勤務地限定・職務限定・短時間正社員」制度を新たに規定し、転換した場合
1事業所当たり95,000円<12万円>(大企業:71,250円<90,000円>)
1事業所当たり1回のみ
※< >内は、生産性向上が認められた場合の金額
支給対象となる従業員
以下の4つのどれかに該当すること
①支給対象となる事業主に通算して6ヶ月以上雇用されている有期契約労働者
②支給対象となる事業主に6ヶ月以上雇用されている無期雇用労働者
③6ヶ月以上継続して同一の業務に従事している派遣労働者
④支給対象となる事業主が実施した有期実習型訓練を受講し修了した有期契約労働者
正社員コース活用事例
最後に、正社員化コースの活用事例を2つご紹介します!
活用事例① 美容業
課題
従業員がなかなか定着しない
取り組み内容
待遇に問題があるのではないかとの結論にいたり
正社員化を行ない待遇の改善を行なった
その結果、従業員の定着につながった
活用事例② 製造業
課題
技術営業なので、特色を知ってもらった上で技術的な
営業できるようにしたいが研修に費用がかかる
取り組み内容
6ヶ月の契約社員として雇用し、その期間に研修を行う
その後、正社員雇用することで正社員化コースの対象に
その結果、費用を抑えながら質の高い技術営業者を育成できた
まとめ
今回は、【キャリアアップ助成金 正社員化コース】をご紹介いたしました!
このように、自社にとって有能な人材を正社員として雇用することは
将来的な企業の成長につながります。
ぜひとも非正規雇用社員の正社員化への取り組みを
すすめる経営者の方を支援する「キャリアアップ助成金」をご活用ください!