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【もの補助】補助金最大3000万円補助率最大2/3のものづくり補助金10次公募開始

 

ものづくり補助金の10次締切の申請が3月15日から始まります。

ものづくり補助金10次締め切りについて解説していきます。

申請の参考にして下さい!

コンシェルジュゆきちゃん
コンシェルジュゆきちゃん
お読みいただきありがとうございます。
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。

 

 

10次締め切り ものづくり補助金

10次締め切り ものづくり補助金のポイント、9次締め切りからの変更点について説明します。

従業員規模に応じた補助上限額の設定

これまで通常枠の補助金上限額は、一律1,000万円でした。

今回から、従業員の人数によって上限額が変わる仕組みに変更されます。

  • 従業員数21人以上:1,250万円
  • 従業員数6~20人:1,000万円
  • 従業員数5人以下:750万円
コンシェルジュゆきちゃん
コンシェルジュゆきちゃん
従業員5人以下では、補助金額が少なくなりますが、21人以上ではこれまでより増額されます!チャンスともいえるでしょう。

 

補助対象事業者の見直し

従来、ものづくり補助金の対象は、資本金3億円以下の中小企業等に限られていました。

2022年度からは、中小企業に加えて資本金10億円未満の中堅企業が対象に加わります

コンシェルジュゆきちゃん
コンシェルジュゆきちゃん
これまでより対象が広くなったため、より規模の大きい事業者でも申請できるようになります

 

回復型賃上げ・雇用拡大枠、デジタル枠、グリーン枠の新設

これまでの新特別枠(低感染リスク型ビジネス枠)が廃止され、3つの新しい応募枠が創設されます

  • 業績状況が厳しい事業者を対象とする回復型賃上げ・雇用拡大枠
  • DX推進を進めるデジタル枠
  • 温室効果ガスの排出削減を進めるグリーン枠

が新設されます。

苦境に陥る事業者の救済と成長促進に向けた投資。両極端な方針を有するのが、2022年度のものづくり補助金の特徴ともいえます。

 

 

申請スケジュール

一般型・グローバル展開型

公募開始日:令和4年2月16日(水)17:00

申請開始日:令和4年3月15日(火)17:00

申請締め切り日:令和4年5月11日(水)17:00

 

 

補助事業者の類型・補助率

通常枠

概要 革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援
補助金額 従業員数
5 人以下 :100万円~750万円
6人~20人:100万円~1,000万円
21人以上 :100万円~1,250万円
補助率 1/2、小規模企業者・小規模事業者、再生事業者 2/3
設備投資 単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
補助対象経費 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費

 

回復型賃上げ・雇用拡大枠

概要 業況が厳しいながら賃上げ・雇用拡大に取り組む事業者(※)が行う、革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援
※応募締切時点の前年度の事業年度の課税所得がゼロであり、常時使用する従業員がいる事業者に限る。
補助金額 従業員数
5 人以下 :100万円~750万円
6人~20人:100万円~1,000万円
21人以上 :100万円~1,250万円
補助率 2/3
設備投資 単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
補助対象経費 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費

 

デジタル枠

概要 DX(デジタルトランスフォーメーション)に資する革新的な製品・サービス開発又はデジタル技術を活用した生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援。
補助金額 従業員数
5 人以下 :100万円~750万円
6人~20人:100万円~1,000万円
21人以上 :100万円~1,250万円
補助率 2/3
設備投資 単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
補助対象経費 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費

 

グリーン枠

概要 温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービス開発又は炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援
補助金額 従業員数
5 人以下 :100万円~1,000万円
6人~20人:100万円~1,500万円
21人以上 :100万円~2,000万円
補助率 2/3
設備投資 単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
補助対象経費 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費

 

グローバル展開型

概要 海外事業の拡大・強化等を目的とした「革新的な製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備・システム投資等を支援(①海外直接投資、②海外市場開拓、③インバウンド市場開拓、④海外事業者との共同事業のいずれかに合致するもの)
補助金額 1,000万円~3,000万円
補助率 1/2、小規模企業者・小規模事業者 2/3
設備投資 単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
補助対象経費 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費、海外旅費

 

 

補助対象事業の要件

基本要件

・事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加
(被用者保険の適用拡大の対象となる中小企業が制度改革に先立ち任意適用に取り組む場合は、年率平均1%以上増加)

・事業計画期間において、事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にする

・事業計画期間において、事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加

デジタル枠 追加要件

以下すべての要件に該当すること。

(1)いかのどちらかに該当する事業であること。
DXに資する革新的な製品・サービスの開発
(例:AI・IoT、センサー、デジタル技術等を活用した遠隔操作や自動制御、プロセスの可視化等の機能を有する製品・サービスの開発(部品、ソフトウェア開発を含む)等)

もしくは

デジタル技術を活用した生産プロセス・サービス提供方法の改善
(例:AIやロボットシステムの導入によるプロセス改善、受発注業務のIT化、複数の店舗や施設にサービスを提供するオペレーションセンターの構築等)

(2)経済産業省が公開するDX推進指標を活用して、DX推進に向けた現状や課題に対する認識を共有する等の自己診断を実施するとともに、自己診断結果を応募締切日までに独立行政法人情報処理推進機構(IPA)に対して提出していること

(3)独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施す「SECURITY ACTION」の「★ 一つ星」または「★★ 二つ星」いずれかの宣言を行っていること

コンシェルジュゆきちゃん
コンシェルジュゆきちゃん
既存の業務フローそのものの見直しを伴わないものや導入先企業において単なる電子化にとどまる製品・サービスの開発は、補助対象経費になりません!

 

グリーン枠 追加要件

基本要件に加えて、以下全てに該当すること

(1)以下どちらかにに該当する事業であること。
温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービスの開発
(例:省エネ・環境性能に優れた製品・サービスの開発、非石油由来の部素材を用いた製品・サービスの開発、廃棄物削減に資する製品・サービスの開発 等)

もしくは

炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供の方法の改善
(例:生産工程の労働生産性向上を伴いつつ脱炭素化に資する設備投資、水素・アンモニアを活用する設備導入による燃焼工程と生産プロセスの最適化、複数ラインの作業工程を集約・高効率化 等)

(2)3~5年の事業計画期間内に、事業場単位または会社全体での炭素生産性を年率平均1%以上増加する事業であること

(3)これまでに自社で実施してきた温室効果ガス排出削減の取組の有無(有る場合はその具体的な取組内容)を示すこと

 

グローバル展開型 追加要件

以下のいずれか一つの類型の条件を満たす投資であること

①類型:海外直接投資

国内事業と海外事業の双方を一体的に強化し、グローバルな製品・サービスの開発・提供体制を構築することで、国内拠点の生産性を高めるための事業であること

具体的には・・・
国内に所在する本社を補助事業者とし、補助対象経費の2分の1以上が海外支店の補助対象経費となること

もしくは

海外子会社(半数以上の発行済株式の総数または出資価格の総額の2分の1以上を補助事業者が所有している、国外に所在する会社)の事業活動に対する外注費(本補助金の補助対象経費の範囲に限る・一般管理費は含まない・事業実施に不可欠な開発・試作にかかる業務等を想定)もしくは貸与する機械装置・システム構築費(本補助金の補助対象経費の範囲に限る)に充てられること

国内事業所においても、単価50万円(税抜き)以上の海外事業一体的な機械装置等を取得(設備投資)すること。

応募申請時:海外子会社等の事業概要・財務諸表・株主構成が分かる資料の提出

実績報告時:海外子会社等との委託(貸与)契約書とその事業完了報告書の提出

 

②類型:海外市場開拓

国内に補助事業実施場所を有し、製品等の販売先の2分の1以上が海外顧客となり、計画期間中の補助事業の売上累計額が補助額を上回る事業計画を有していること。
応募申請時:具体的な想定顧客が分かる海外市場調査報告書の提出

実績報告時:想定顧客による試作品等の性能評価報告書の提出

 

③類型:インバウンド市場開拓

国内に補助事業実施場所を有し、サービス等の販売先の2分の1以上が訪日外国人となり、計画期間中の補助事業の売上累計額が補助額を上回る事業計画を有していること。
応募申請時:具体的な想定顧客が分かるインバウンド市場調査報告書の提出

実績報告時:プロトタイプの仮説検証の報告書の提出

 

④類型:海外事業者との共同事業

国内に補助事業実施場所を有し、外国法人と行う共同研究・共同事業開発に伴う設備投資等であり、その成果物の権利(の一部)が補助事業者に帰属すること(外国法人の経費は、補助対象外)
応募申請時:共同研究契約書又は業務提携契約書(検討中の案を含む)の提出

実績報告時:当該契約の進捗が分かる成果報告書の提出

 

 

最後に

ものづくり補助金 10次締め切りについて解説してきました。

今回は、9次締め切りから変更点も多くありました。

9次と10次の違いについてはこちらの記事で解説していますので、参考にして下さい!

コンシェルジュゆきちゃん
コンシェルジュゆきちゃん

せっかく申請するなら、補助金・助成金を受け取りたいですよね!

しかし、申請には要件を確認や事業計画を策定必要書類を揃えたり

面倒なことや手間がかかることも多く、不安を感じる方も多いと思います。

そんなときは、諦める前にご相談下さい!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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