中小企業などの販路の拡大や生産性の向上の取り組みを支援する
【小規模事業者持続化補助金】
経営課題を抱えることが多い、小規模事業者ですが
販路開拓や事業拡大などを行う際は、小規模事業者持続化補助金の活用がおすすめです!
また、令和3年度補正予算では特別枠も新設され
さらに、より多くの小規模事業者が支援を受けることが出来るようになりました!
そこで、今回は新枠の内容について説明致します!
小規模事業者持続化補助金は初めて補助金を利用される方や
個人事業主や従業員ゼロの法人でも申請できる
おすすめの補助金になっています!
ぜひお役立てください!
補助金のお話は細かいし、難しくてわかりづらい用語も多いですよね!
そこで私が簡単な補足などをいれていきますね。
小規模事業者持続化補助金とは
まず拡充された新枠の説明の前に通常型について説明します!
持続化補助金は、小規模事業者が行う販路開拓や生産性向上の
取り組みに必要な経費の一部を支援する制度です。
小規模事業者などが経営計画を作成して取り組む、ポストコロナを踏まえた
新たなビジネスやサービズ、生産プロセスの導入などの取り組み、その対策に必要な感染防止対策への投資を支援します。
対象者事業者
商工会議所の管轄地域内で事業を営んでいる「小規模事業者」及び、一定の要件を満たした特定非営利活動法人
〇小規模事業者の定義
〇業種の定義
対象経費
・機械装置等費・広報費・展示会等出展費
・旅費・開発費・資料購入費雑役務費
・借料・専門家謝金・専門家旅費
・設備処分費(補助対象経費総額の1/2が上限)・委託費・外注費
※次の(1)~(3)の条件をすべて満たすものが、補助対象経費です!
(1)使用目的が本事業の遂行に必要なものと明確に特定できる経費
(2)交付決定日以降に発生し対象期間中に支払が完了した経費
(3)証拠資料等によって支払金額が確認できる経費
補助対象になる取り組み
対象の取り組みは以下のようなものが挙げられます!
地道な販路開拓等(生産性向上)の取組について
・新商品を陳列するための棚の購入 :【機械装置等費】
・新たな販促用チラシの作成、送付 :【広報費】
・新たな販促用PR: 【広報費】
・新たな販促品の調達、配布 : 【広報費】
・ネット販売システムの構築 :【広報費】
・国内外の展示会、見本市への出展、商談会への参加 :【展示会出展費】
・新商品の開発 :【開発費】
・新商品の開発にあたって必要な図書の購入 :【資料購入費】
・新たな販促用チラシのポスティング :【雑役務費】等
・国内外での商品PRイベント会場借上 :【借料】
・ブランディングの専門家から新商品開発に向けた指導、助言 :【専門家謝金】
・新商品開発に伴う成分分析の依頼 :【委託費】
・店舗改装: 【外注費】
※「不動産の購入・取得」に該当するものは不可。
※小売店の陳列レイアウト改良、飲食店の店舗改修を含む
業務効率化(生産性向上)の取組について
・業務改善の専門家からの指導、助言による長時間労働の削減 :【専門家謝金】
・従業員の作業導線の確保や整理スペースの導入のための店舗改装:【外注費】
・新たに倉庫管理システムのソフトウェアを購入し、配送業務を効率化する :【機械装置等費】
・新たに労務管理システムのソフトウェアを購入し、人事・給与管理業務を効率化する:【機械装置等費】
・新たにPOSレジソフトウェアを購入し、売上管理業務を効率化する :【機械装置等費】
・新たに経理・会計ソフトウェアを購入し、決算業務を効率化する:【機械装置等費】
活用事例
活用事例①
古民家に厨房を増設し、カフェとして営業を開始。地元商店街の飲食店とのコ
ラボメニュー開発や、地域住民の協力を得て様々なイベントをカフェで開催。売
上は1.5倍ほどとなり、地域のコミュニケーションの場となっている。
活用事例②
飲食事業を行う蕎麦屋が、高性能フライヤーを導入し、地元特産のかき揚げを
セットメニューに追加。また、地元メディアに広告を出稿した結果、コロナ禍の中で
も新規顧客の増加、顧客単価アップに繋がった。
その他採択事例はこちら↓
補助上限・補助率
補助上限額:50万円
補助率:2/3
新設された特別枠
では、本題の拡充された新枠について説明致します!
ここまで説明した、通常枠に加えて
令和3年度補正予算では以下の特別枠を新設しました。
・賃金引上げ枠
・卒業枠
・後継者支援枠
・創業枠
・インボイス枠
賃金引上げ枠
賃金引上げの取り組みに対して、補助上限額200万円に引き上げ
赤字事業者については、補助率を3/4に引き上げるとともに加点による優先採択
申請要件
補助事業の終了時点で、事業場内最低賃金が地域別最低賃金より+30円以上
であること。
※この要件を満たさない場合は、補助金の交付は行いません。
また、すでに事業場内最低賃金が地域別最低賃金より+30円以上を達成している場合
は、現在支給している、事業場内最低賃金より+30円以上とする必要があります。
※現在とは申請時点において直近1か月で支給している賃金のことをいいます。
「賃金引上げ枠」に取り組む事業者のうち、直近1期または直近1年間の課税所得金額
がゼロである事業者。 ※課税所得金額については以下のことを言います。
<法人の場合>
直近1期分の法人税申告書の別表一・別表四の「所得金額又は欠損金額」欄の金額。
<個人事業主の場合>
直近1年間の「所得税および復興特別所得税」の「確定申告書」第一表の「課税される所
得金額」欄の金額。
卒業枠
雇用の増加による事業規模拡大の取り組みに対して補助上限額200万円に引き上げ
申請要件
補助事業の終了時点において、常時使用する従業員の数を増やし、小規模事業者
の従業員数を超えて規模を拡大すること。ただし、この要件を満たさない場合は、補助金
の交付は行われません。
後継者支援枠
後継ぎ候補者が実施する新たな取組みに対して補助上限額200万円に引き上げ
申請要件
申請時において、アトツギ甲子園のファイナリストになった事業者であること。
創業枠
特定創業支援等事業による支援を受け創業した小規模事業者に対して
補助上限額200万円に引き上げ
申請要件
産業競争力強化法に基づく「認定市区町村」または「認定市区町村」と連携した「認定連
携創業支援等事業者」が実施した「特定創業支援等事業」による支援を公募締切時から
起算して過去3か年の間に受け開業した事業者であること。
インボイス枠
免税事業者からインボイス発行事業者に転換する小規模事業者に対して
補助上限額100万円に引き上げ
申請要件
2021年9月30日から2023年9月30日の課税期間で一度でも免税事業者であった
または免税事業者であることが見込まれる事業者のうち、
インボイス(適格請求書)発行事業者の登録が確認できた事業者であること。
ただし、補助事業の終了時点でこの要件を満たさない場合は、補助金の交付は行いません。
※インボイス制度については国税庁特設サイトをご覧ください!
※インボイス対応を見据えたデジタル化に関する補助は、IT導入補助金をご活用ください。
申請類型まとめ
ここまでご紹介した、通常枠と特別枠をまとめると以下の通りです!
申請は1枠のみなのでご注意ください!
最大補助金額は200万円です!
また、優先採択のための加点措置一覧はこちらです!
スケジュール
申請スケジュールは以下の通りです!
申請受付開始:2022年3月29日(火)
申請受付締切: ※予定は変更する場合があります。
第 8 回:2022年6月3日(金)
申請の流れ
申請の流れは以下の通りです!
参考にしてください!
ステップ1 必要書類の用意
申請に必要な書類「応募時提出資料・様式集」を確認の上、作成、用意してください。
※2月5日以降は、第7回受付締切分までの様式は使用できません
ステップ2 経営計画書などを提出
補助金事務局等に申請をする前までに、
経営計画書および補助事業計画書の写し、
希望する枠や加点等に関する書類等を地域の商工会・商工会議所窓口に提出します。
※事前に予約が必要です。
ステップ3 事業支援計画書を受け取る
後日、地域の商工会・商工会議所が発行した「事業支援計画書」を受け取けとります。
ステップ4 提出
受付締切までに、必要な提出物を全て揃え、
補助金事務局まで電子申請または郵送で提出します。
※電子申請には、GビズIDプライムアカウントが必要です!
まとめ
今回は、小規模事業者持続化補助金の新枠についてご紹介しました!
この小規模事業者持続化補助金は
・高採択率
・事業計画書などが作りやすい
という点などから人気の補助金です!
また、個人事業主の方でも従業員がゼロの企業も申請可能ですので
ぜひ、活用を検討してください!
小規模事業者持続化補助金の8回公募の申請がスタートしました!
スムーズな申請には早めの申請が必要です!
締切直後など、混雑するとその分審査なども遅くなりますので
早めに申請が出来るようにしっかり準備しましょう!
・どの枠で申請したらいいかわからない
・どんな計画を立てたらいいのかわからない
・申請が不安
など少しでもご不明点があれば、ぜひお気軽に相談してください!
また、個人事業主の方や従業員ゼロの事業主の方も
申請が可能ですので、該当の方も諦める前にご相談ください!